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#24 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年8月22日~8月31日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(23:18)は購入後に視聴可能。

最高戦争指導会議の廃止、終戦処理会議の設置、大本営及政府終戦事務連絡委員会の設置がされる8月後半です。
ポツダム宣言実施に当たっての治安維持に最善の努力を要すること、日本をどのように再建するか、その次の世代の人たちが表に、名前がだんだんと出始めてくる頃でもあります。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(23:18 mp3版|ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、歴史の力、時間の重力がどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!

<8月22日|水曜日>
・宣仁親王
・崇仁親王
・恒德王
・朝融王
・終戦の御沙汰伝達のため
・関東中部九州の内地航空部隊及び船舶部隊等への御差遣
・最高戦争指導会議の廃止及び終戦処理会議の設置
・大本営及政府終戦事務連絡委員会の設置
・外地各軍の作戦任務解除
・戦闘行動停止に関する命令
・官幣大社熱田神宮
・神剣奉遷用の外箱白木橧造りを新調
・皇室経費を以て製作
・勅封に関する祭典を執行
・疎開計画中の熱田神宮の神剣
・翌月19日まで国幣小社水無神社岐阜県大野郡宮村に奉遷

<8月23日|木曜日>
・昨22日午前零時を以て防空令解除
・戦時中における空襲の総合被害状況につき奏上
・内務省防空総本部
・大東亜戦争勃発以来現在までの敵機の本土空襲による被害総計
・死者約26万名
・傷者42万名
・原子爆弾による死者約9万名傷者18万名
・家屋全焼全壊約221万戸
・半焼半壊約9万戸
・罹災者約920万名
・外務大臣重光葵
・聯合軍より全権委員河辺虎四郎に手交された日本国天皇布告案降伏文書陸海軍命令第1号案
・無修正にて承諾するほかなきこと
・今後ポツダム宣言の実施に当たっては治安維持に最善の努力を要すること
・同宣言の履行に当たっての内政上の問題点並びに外交上の注意点と見通し等につき奏上
・大東亜戦争終結に関する詔書の内容等
・敵国側において印象悪しき理由及びその事情につき御下問
・日本語による表現の趣旨を外国人が理解し得るよう説明することが一層肝要である旨の御意見
・前満州国皇帝溥儀の消息
・フィリピン国大統領ホセPラウレルによる同共和国の終焉宣言
・スバスチャンドラボース元自由印度仮政府首班の変死
・内閣総理大臣稔彦王
・陸軍大臣その他の人事につき内奏
・9月1日帝国議会を召集する件につき内奏

<8月24日|金曜日>
・財団法人遺族及傷痍軍人保護並退職軍人職業補導会設立
・金1万円を下賜る
・同会12月に解散
・賜金宮内省に返納

<8月25日|土曜日>
・陸海軍復員にあたり、勅論を陸海軍人に下賜される
・陸軍大臣下村定
・軍旗の処置に関する奏上
・人事の内奏
・朝鮮より帰朝の式部次長坊城俊良
・去る15日の李鍝公の葬儀に参列のため京城へ出張
・その際に見聞した停戦後の同地の混乱状態につき言上

<8月27日|月曜日>
・内閣総理大臣稔彦王始め閣僚ほか総勢19名
・茶菓を供される
・政務につき内奏
・降伏文書署名者
・外務大臣重光葵政府全権
・参謀総長梅津美治郎大本営全権
・侍従武官長蓮沼蕃
・第36軍より隷下18聯隊の各軍旗の処理
・部下の統率上各部隊において実施することなく宮中に奉還したき旨の希望
・侍従武官府において受領の上奉焼することにつき願い出

<8月28日|火曜日>
・戦争復興の資材として木材百万石
・内閣総理大臣に下賜の件に関する宮内省上奏書類を御裁可
・御差遣より帰還の宣仁親王崇仁親王朝融王春仁王恒德王
・御慰労のため茶菓
・内大臣木戸幸一
・午前8時25分聯合軍の先遣進駐部隊厚木飛行場到着
・進駐状況につき奏上

<8月29日|水曜日>
・宗秩寮総裁松平慶民
・徳大寺斉定と美智子恒憲王第一女子の離婚につき奏上
・内大臣木戸幸一
・自らの退位により戦争責任者の聯合国への引渡しを取り止めることができるや否やにつき御下問
・聯合国の現在の心構えより察する
・御退位されても戦争責任者の引渡し取り止めを承知しないであろう
・外国の考え方は我が国とは必ずしも同じではないため
・皇室の基礎に動揺
・共和制を始めとする民主的国家組織等の議論を喚起する恐れ

<8月30日|木曜日>
・奉遷の儀
・御拝礼中
・米軍飛行機がたびたび低空にて往来あり
・夕刻御神楽の儀
・翌31日午前零時35分同儀終了
・参謀総長梅津美治郎
・降伏文書及び政府大本営布告一般命令に基づく大陸命につき奏上
・午後2時5分聯合国最高司令官ダグラスマッカーサー厚木飛行場到着
・宿舎横浜ホテルニューグランド
・横浜税関庁舎
・聯合国最高司令部
・General Headquarters of the Supreme Commander for the Allied Powers, GHQ, SCAP
・宮内大臣石渡荘太郎
・内廷庁舎御政務室
・内大臣木戸幸一
・当分御文庫を住居
・支障が生じる場合には赤坂離宮を使用する
・技術院参技官松前重義逓信院総裁

<8月31日|金曜日>
・詔書二通に御署名
・9月2日交付予定の正本
・聯合国最高司令官に提出すべき写

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の8月と私たちが生きている2017年(平成29年)の8月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

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