#31 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年11月1日~11月13日)
藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(31:22)は購入後に視聴可能。
戦後初めての行幸、三重・奈良両県下並びに京都府に行幸され、変化に対し、いかに柔軟に迅速に対処するかが時代をくぐり抜ける大きな力となる昭和20年11月上旬です。
*「あの歴史があったからこそ、今がある!未来がある!」一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、歴史観への理解が深まってまいります!
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(31:23 mp3版|ダウンロード可)いたします。
<昭和20年11月1日|木曜日>
・来る12日からの神宮行幸 ・神武天皇陵 ・明治天皇陵 ・大正天皇陵
・その他の歴代山陵 ・皇后宮大夫
<昭和20年11月2日|金曜日>
・皇后宮大夫兼侍従次長木下道雄
・皇室が政治的権力を有する如く見られることは不得策
・内大臣府を廃止することが望ましい・宮内大臣と検討するよう御下命
・昭和16年9月6日御前会議時における思召し
・外交を第一とし戦争を第二とすべきこと
・東条英機の首相就任条件いわゆる白紙還元の御諚
・米国の最後通牒いわゆるハル・ノート到来の経緯
・元海相嶋田繁太郎 ・聯合国最高司令部に対して語るはずであること
・内務大臣堀切善次郎 ・特別高等警察廃止の処置
・警察官の向上策等につき御下問
・米国陸軍少佐アレキサンダー・P・デ・セヴェレスキーに謁見
・世界最初の自動爆撃照準器の考案 ・水陸両用飛行機の製作
・世界高速度飛行記録の所有・航空機に関する権威
・米国における有数の軍事評論家 ・陸軍長官特別顧問
・航空機の発達による各国親善増進を期待する旨
・神宮京都より還幸後直ちに侍従3名を以て歴代山陵を代拝せしめられることにつき奏上
・侍従職に内記部を設置して内大臣府の職を代わらしめ
・内記部長は侍従次長に隷属 ・侍従長が御璽国璽を尚蔵する旨
<昭和20年11月3日|土曜日>
・明治節祭 ・明治節宴会の儀は催しなし
・明治神宮は去る4月14日空襲による本殿拝殿焼失
・仮祭場において式典を執行
<昭和20年11月4日|日曜日>
・聯合国最高司令部及びアメリカ第8軍司令部の幕僚等総勢25名
・埼玉鴨場の視察 ・式部長官非公式招待により同所において鴨猟の接待
<昭和20年11月5日|月曜日>
・皇后宮大夫兼侍従次長木下道雄 ・御物及びダイヤモンド等の御供出の思召し
・宮内次官と日本政府との交渉結果につき御下問
<昭和20年11月6日|火曜日>
・宮内大臣よりなお慎重を要するとの意見が表明・御猶予ありたき旨の言上
・首相が天皇の思召しを聯合国最高司令官に伝達し折衝すること
・農林大臣松村謙三 ・本年産米の第1回予想収穫高につき奏上
<昭和20年11月7日|水曜日>
・御物及びダイヤモンド等の御供出に関する交渉
・首相に一任されたき旨の言上
・本年12月24日を以て帝国議会を東京に召集する旨
・12月18日の衆議院の解散により開会されず終わる
<昭和20年11月8日|木曜日>
・昨日皇太子及び正仁親王が日光より帰京し赤坂離宮に帰着
・皇太子・正仁親王参殿 ・昭和19年7月以来約1年4箇月ぶりに御対面
・来る11日まで吹上御苑内に滞在・元宮内省御用掛沢田廉三
・英国東南軍司令部における自由印度軍所属の将校3名の軍事裁判証人
・去る10月15日を以て内地野戦部隊復員完結
・一部の離島部隊奄美大島八丈島等除き
・12月1日陸軍省を第一復員省(仮称)に改める
・来春さらに小規模の復員局に改める概案
・陸海軍の廃止に伴い天皇の陸軍式及び海軍式の御服を廃し
・常装を定めるため皇室令を以て新たな天皇服を定められる
・宮中において又は宮中関係の行事に際しての男子の通常服
・国民服礼装を以て代用し得ること
<昭和20年11月9日|金曜日>
・駐ソ大使佐藤尚武の安否 ・スウェーデン経由の情報により無事が確認
・訪日米国教会親善使節団長ダグラス・ホートン
・国際基督教聯盟会長ジェイムズ・C・ベーカー
・皇后皇太子正仁親王による芋掘りを御覧になる ・トランプに興じられる
<昭和20年11月10日|土曜日>
・宮内大臣石渡荘太郎 ・本日付読売報知
・稔彦王が戦争責任を痛感し宮内大臣に臣籍降下の希望を申し出た旨の記事掲載
・皇后皇太子正仁親王と共に表奥両側近職員全員を御相手にトランプを興じられる
<昭和20年11月11日|日曜日>
・今後の皇太子の参殿日時を隔週日曜日午前10時より午後3時とするよう希望していること
・皇室御所蔵の宝石類の御供出について
・首相から聯合国最高司令官に打診した際
・皇室の人気取り策であるとして反対 ・未解決状態であること
・行幸時の剣璽の奉持方法の改正については皇太后の御承認を得たこと
・今後の宮内省部局長の拝謁方針等につき言上
<昭和20年11月12日|月曜日>
・神宮及び山稜に戦争終熄を御奉告 ・本日より15日まで三重
・奈良両県下並びに京都府に行幸・従来行幸に際して御料車に同乗の剣璽
・この日より侍従が奉持・内大臣木戸幸一 ・宮内大臣石渡荘太郎
・内務大臣堀切善次郎 ・運輸大臣田中武雄
・静岡・豊橋・四日市付近において御召列車徐行
・車窓より戦災跡を御覧になる・山田駅御着車 ・内宮行在所に着御
<昭和20年11月13日|火曜日>
・神宮御参拝 ・外宮行在所から外玉垣御門外まで直接御徒歩
・内玉垣御門内において御手水 ・豊受大神宮正殿陛下の御座に着御
・御拝礼になり御告文を奏され戦争終熄を御奉告
・掌典を経て捧呈の玉串 ・皇大神宮正殿陛下の御座に着御
・三重県行幸関係者12名・三重県知事小林千秋
・大阪鉄道局長佐藤栄作 ・京都府知事木村惇
・沿道に奉迎の市民に対して御答礼 ・京都大宮御所に着御
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の11月と私たちが生きている2017年(平成29年)の11月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。
*「あの歴史があったからこそ、今がある!未来がある!」一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、歴史観への理解が深まってまいります!
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(31:23 mp3版|ダウンロード可)いたします。
<昭和20年11月1日|木曜日>
・来る12日からの神宮行幸 ・神武天皇陵 ・明治天皇陵 ・大正天皇陵
・その他の歴代山陵 ・皇后宮大夫
<昭和20年11月2日|金曜日>
・皇后宮大夫兼侍従次長木下道雄
・皇室が政治的権力を有する如く見られることは不得策
・内大臣府を廃止することが望ましい・宮内大臣と検討するよう御下命
・昭和16年9月6日御前会議時における思召し
・外交を第一とし戦争を第二とすべきこと
・東条英機の首相就任条件いわゆる白紙還元の御諚
・米国の最後通牒いわゆるハル・ノート到来の経緯
・元海相嶋田繁太郎 ・聯合国最高司令部に対して語るはずであること
・内務大臣堀切善次郎 ・特別高等警察廃止の処置
・警察官の向上策等につき御下問
・米国陸軍少佐アレキサンダー・P・デ・セヴェレスキーに謁見
・世界最初の自動爆撃照準器の考案 ・水陸両用飛行機の製作
・世界高速度飛行記録の所有・航空機に関する権威
・米国における有数の軍事評論家 ・陸軍長官特別顧問
・航空機の発達による各国親善増進を期待する旨
・神宮京都より還幸後直ちに侍従3名を以て歴代山陵を代拝せしめられることにつき奏上
・侍従職に内記部を設置して内大臣府の職を代わらしめ
・内記部長は侍従次長に隷属 ・侍従長が御璽国璽を尚蔵する旨
<昭和20年11月3日|土曜日>
・明治節祭 ・明治節宴会の儀は催しなし
・明治神宮は去る4月14日空襲による本殿拝殿焼失
・仮祭場において式典を執行
<昭和20年11月4日|日曜日>
・聯合国最高司令部及びアメリカ第8軍司令部の幕僚等総勢25名
・埼玉鴨場の視察 ・式部長官非公式招待により同所において鴨猟の接待
<昭和20年11月5日|月曜日>
・皇后宮大夫兼侍従次長木下道雄 ・御物及びダイヤモンド等の御供出の思召し
・宮内次官と日本政府との交渉結果につき御下問
<昭和20年11月6日|火曜日>
・宮内大臣よりなお慎重を要するとの意見が表明・御猶予ありたき旨の言上
・首相が天皇の思召しを聯合国最高司令官に伝達し折衝すること
・農林大臣松村謙三 ・本年産米の第1回予想収穫高につき奏上
<昭和20年11月7日|水曜日>
・御物及びダイヤモンド等の御供出に関する交渉
・首相に一任されたき旨の言上
・本年12月24日を以て帝国議会を東京に召集する旨
・12月18日の衆議院の解散により開会されず終わる
<昭和20年11月8日|木曜日>
・昨日皇太子及び正仁親王が日光より帰京し赤坂離宮に帰着
・皇太子・正仁親王参殿 ・昭和19年7月以来約1年4箇月ぶりに御対面
・来る11日まで吹上御苑内に滞在・元宮内省御用掛沢田廉三
・英国東南軍司令部における自由印度軍所属の将校3名の軍事裁判証人
・去る10月15日を以て内地野戦部隊復員完結
・一部の離島部隊奄美大島八丈島等除き
・12月1日陸軍省を第一復員省(仮称)に改める
・来春さらに小規模の復員局に改める概案
・陸海軍の廃止に伴い天皇の陸軍式及び海軍式の御服を廃し
・常装を定めるため皇室令を以て新たな天皇服を定められる
・宮中において又は宮中関係の行事に際しての男子の通常服
・国民服礼装を以て代用し得ること
<昭和20年11月9日|金曜日>
・駐ソ大使佐藤尚武の安否 ・スウェーデン経由の情報により無事が確認
・訪日米国教会親善使節団長ダグラス・ホートン
・国際基督教聯盟会長ジェイムズ・C・ベーカー
・皇后皇太子正仁親王による芋掘りを御覧になる ・トランプに興じられる
<昭和20年11月10日|土曜日>
・宮内大臣石渡荘太郎 ・本日付読売報知
・稔彦王が戦争責任を痛感し宮内大臣に臣籍降下の希望を申し出た旨の記事掲載
・皇后皇太子正仁親王と共に表奥両側近職員全員を御相手にトランプを興じられる
<昭和20年11月11日|日曜日>
・今後の皇太子の参殿日時を隔週日曜日午前10時より午後3時とするよう希望していること
・皇室御所蔵の宝石類の御供出について
・首相から聯合国最高司令官に打診した際
・皇室の人気取り策であるとして反対 ・未解決状態であること
・行幸時の剣璽の奉持方法の改正については皇太后の御承認を得たこと
・今後の宮内省部局長の拝謁方針等につき言上
<昭和20年11月12日|月曜日>
・神宮及び山稜に戦争終熄を御奉告 ・本日より15日まで三重
・奈良両県下並びに京都府に行幸・従来行幸に際して御料車に同乗の剣璽
・この日より侍従が奉持・内大臣木戸幸一 ・宮内大臣石渡荘太郎
・内務大臣堀切善次郎 ・運輸大臣田中武雄
・静岡・豊橋・四日市付近において御召列車徐行
・車窓より戦災跡を御覧になる・山田駅御着車 ・内宮行在所に着御
<昭和20年11月13日|火曜日>
・神宮御参拝 ・外宮行在所から外玉垣御門外まで直接御徒歩
・内玉垣御門内において御手水 ・豊受大神宮正殿陛下の御座に着御
・御拝礼になり御告文を奏され戦争終熄を御奉告
・掌典を経て捧呈の玉串 ・皇大神宮正殿陛下の御座に着御
・三重県行幸関係者12名・三重県知事小林千秋
・大阪鉄道局長佐藤栄作 ・京都府知事木村惇
・沿道に奉迎の市民に対して御答礼 ・京都大宮御所に着御
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の11月と私たちが生きている2017年(平成29年)の11月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。
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