見出し画像

「すごく良かった!」は大失敗!?:フロントセミナーの真の目的

コーチ、コンサルタント、セラピストの皆さん、最後に自分のフロントセミナーを振り返ったのはいつですか?参加者の満足度は高かったでしょうか?それとも、彼らの人生に真の変化をもたらす契機となりましたか?

フロントセミナーとは本当に売りたい商品に興味を持っていただくことで、お申し込みをしてもらうための入口となるセミナー

実は、フロントセミナーで参加者の「完璧な満足」を追求することが、必ずしも最良の集客戦略ではないのです。なぜなら、それは長期的な関係構築と真の価値提供の機会を逃している可能性があるからです。

こんな経験はありませんか?

  • フロントセミナー直後のアンケートで高評価を得たが、個別サービスの申し込みに繋がらない

  • 「とても良かった!」という感想をもらったが、その後のフォローアップが難しい

  • 参加者がフロントセミナーの内容を実践できずに挫折したという報告を受ける

これらの経験は、私たちのフロントセミナーが「一時的な満足」を提供するだけで終わってしまっている証拠かもしれません。

一時的な満足vs長期的な成長

私が自己受容コーチングを提供する中で気づいたことがあります。人間の脳は短期的な満足を求める傾向がありますが、真の成長と変化は時間をかけて起こるものなのです。

一時的な安心vs根本的な治療

私たちの役割を、医者に例えて考えてみましょう。

入院して治療をしなければ命に関わるような病気を抱えている患者が病院に行きました。そこでこのような言葉を言われるのです。

医者A:「大丈夫ですよ。安静にしていれば完全に回復します。」
医者B:「この状態は危険です。長期的な治療計画が必要です。」

どちらの医者が本当にこの患者のためを思っているでしょうか?

医者Aは一時的な安心を与えますが、根本的な問題解決にはつながりません。一方、医者Bは不安を与えるかもしれませんが、真の回復への道を示しています。

専門家としての真の「愛」とは何か

私たち専門家の真の「愛」とは、フロントセミナーの参加者を「完璧に満足させる」ことではありません。それは以下のようなものです:

  1. 一時的な気持ちよさだけでなく、長期的な成長の可能性を示すこと

  2. 現実を直視させ、必要な変化への道筋を提示すること

  3. 「快」だけでなく、時には「不快」も含めた全体的な成長の重要性を伝えること

真に価値あるフロントセミナーを提供するために

私たち専門家が提供すべき、真に価値あるセミナーとは:

  • 一時的な高揚感だけでなく、長期的な成長の道筋を示すもの

  • 参加者に「考えさせる」「行動を促す」仕掛けがあるもの

  • セミナー後のフォローアップや実践サポートの重要性を伝えるもの

これらを実現するために、以下のような工夫が効果的です:

  1. 長期的な関わりが必要なことを理解してもらう
    セミナーの序盤で「このセミナーに参加することで◯◯(メリット・ベネフィット)が実現できたらいいなーと思う方はどのくらいいらっしゃいますか?」と質問して、参加者に手を上げてもらう。その次に、

    「今日お伝えする内容は時間の都合上ポイントを絞ってお伝えすることにになります。まさかとは思うんですが、今日お伝えする内容だけで明日から全部がうまくいくようになると思う方はいらっしゃいますか?」と尋ねる。

    このやり取りを通じて、「成果を出すためには長期的な関わりが必要なのだな」というイメージをしてもらうことができます。

  2. インタラクティブな参加を促す
    「ここまでの内容は理解できましたか?理解できた人は手を挙げてください」と頻繁に問いかけます。
    人はコミュニケーションの応酬がある相手に対して信頼感を覚えるため、この簡単な行動が大きな効果を生みます。

  3. 個別のフォローアップ
    反応が薄い参加者には「○○さん、これについてはどう思いますか?」など積極的に声をかけます。
    無視されていない、気にかけてもらっていると感じることで、参加者の信頼を得やすくなります。

  4. 先生ポジションを確立する
    「〇〇(理想の状態)の実現を妨げるものがあるんですが、それは何だと思いますか?」と訪ねて、参加者に答えを予想してもらいます。

    続けて、「その問題はどのようにしたら解消できると思いますか?」と尋ねます。

    そこで「実はその方法では根本解決は出来なくて、根本解決をするためには〇〇が必要なんです。」と返答します。

    このやり取りは参加者に自分の知識の限界(一人では上手くいかない)と、講師の専門性(この人なら頼れそう)を同時に理解してもらえる効果的な方法です。

まとめ:真の専門家としての使命

私たちコーチ、コンサルタント、セラピストの使命は、セミナーで一時的な満足を与えることではありません。それは、参加者の人生に真の変革をもたらし、長期的な成長を支援する機会を創出することなのです。

時には不快な真実を伝え、困難な課題に向き合わせることも必要です。しかし、それこそが真の「愛」であり、私たちの存在意義なのです。

皆さん、次のフロントセミナーを計画するとき、この視点を持って臨んでみませんか?一時的な満足ではなく、参加者の真の成長につながるセミナーを提供することで、その後の長期的な関係構築と価値提供の機会が広がるはずです。

特典のお知らせ

「頭では分かっているのに動けない、、、を根本解決する 潜在意識の整え方セミナー」88分動画をメルマガ読者にプレゼントしています。

このセミナーでは、潜在意識にアプローチし、真の行動変容を引き起こす方法をお伝えします。セミナーで学んだことを実践することで、あなたのコーチングやセラピーの効果を劇的に高めることができるでしょう。

以下のリンクからメルマガにご登録ください。




いいなと思ったら応援しよう!