立ち喰いステーキあり〼
ランチの値段、最近高くなってない?
というか僕自身のランチに使う金額が最近高くなってるのかもしれない。どのお店も全体的に値上がりしている上に、美味しいもの食べようと思って、1500円とか2000円とか使ってしまっていることが多い。
たまにならいいけど、気付かぬうちに頻繁に贅沢ランチを食べてしまっている。これは懐に優しくない。いつの間にかドラクエのバリア床くらいの大ダメージを負ってしまう可能性がある。
ランチのお金の使い方を見直そうということで、今日はコスパいいランチを食べようと思った。幸い西新宿は安いランチも豊富にあるのだ。
と思って、ワンコインランチみたいな格安ランチでの偏愛グルメも探してみようかという気になった。
西新宿には結構有名なワンコインランチを食べられる店がある。
しかもなんとステーキで!
駅からも近い。行くのは10年以上ぶりだ。
さっそく向かうとサラリーマンが列をなしていた。
「山海楽酒 およよ」
夜は立ち飲み屋、昼は立ち喰いステーキ屋なのである。
立ち喰いの寿司はあれど、立ち食いのステーキはなかなかお目にかかれない。その斬新なスタイルだけでもこのお店に来る価値はある。
外の看板を見て、あれ? となる。値段の上に張り紙がしてあり、金額が750円になっていた。全然ワンコインじゃないじゃん。
初めてここを訪れたのは短編映画の撮影をしていた時だから2012年。その時は本当にワンコインランチだったのだ。多少の値上がりはしているとは思ったが、750円になっているとは…。
まあ、それでもステーキランチにしては破格な値段だから許すとしよう。
立ち喰いだけに回転率はいい。コスパだけじゃなくタイパも抜群なのだ。
コップに水を入れ、お盆を持って、1種類しかないビフテキランチをカウンターで注文する。ちなみに肉は150g。1500円払って300gのダブルにすることもできる。また牛すじ煮込みの小鉢を150円でつけることができる。ほうほう、じゃあ、それも注文する。しめて900円。
あれ? ワンコインランチを食べにきたはずなのだが…と一瞬思うが、900円でビフテキランチトッピング付きと考えれば、まあ十分にコスパ良いハズ…。今日のところは、まあ、うん1000円以内だし。
肉を焼いている間に、ご飯と味噌汁はセルフで用意する。スープ・ライス共におかわり自由! 茶碗が大きいので思ったより多くよそってしまった。
「感動の肉と米」の方式と一緒だなと思った。もしかしたら「感動の肉と米」はこのやり方を真似たのかな?と邪推してしまう。
焼き上がった肉の皿を受け取って立ち食いテーブルへお盆を運ぶ。
ビフテキランチ+牛すじ煮込み 山海楽酒 およよ@西新宿
ややレアめのロースステーキがなかなかに旨い。ソースはシャリアピンソース。あと、皿の端にわさびが用意してあり、わさびをつけて食べるのもこれまたイケるのだ。
実は2012年の初訪問時は、肉が硬いなぁと不満をもらした。噛んでも噛んでも噛み切れず、欧米人しか食えないよって思ったくらい。安くても旨くなければ意味がないと、当時は敬遠していたのだった。だから以来訪れることはなかった。が、それがずいぶん改善されたのだと知る。今は筋ばった感じもなく、むしろ適度な弾力がある程度の柔らかさ。250円値上げの価値は十分以上にある。旨い!
初めて食べたけど、牛すじ煮込みも旨い。ほろほろなすじ肉、ピリ辛なスープで煮込んでいるのがまた実にいい。白飯に合う! 夜ならビールやハイボールも進む感じだ。
肉の下にあるパスタ麺も結局食べてしまった。シャリアピンソースと適度に馴染んで、白飯のおかずになってしまうのだ。グルテン制限してたのに…。
危うく白飯もおかわりしてしまうところだったけど、流石に食べ過ぎかなと思い、そこはセーブする。
次から次へとお客さんが入ってきては、次から次へと食べ終わって出ていく。入り口と同じように大きな流れ作業のベルトコンベアを見ているようだ。僕も返却口にお盆を返して店を出た。
肉が硬いと思って敬遠してたけど、かなりイケる店だったのだと改めて知った。まあ、これだけひっきりなしに人が並ぶのには理由があるよね。
立ち喰いステーキ。改めてコスパ&タイパ共に優秀な僕の偏愛格安飯リストに加えることにしたのだった。