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根本的な問題解決するためには

おはようございます。川島です。
本日も引き続き、具体→抽象→具体における問題解決についてお話していきたいと思う。
今まで、具体化の方法や抽象化の方法に関してお伝えしてきた。
軽く、復習してみよう。
まず、抽象化の方法は主に3つある。
1 線引きをする
2 一言で表す
3 whyを問う


次に、具体化の方法も3つある。
1 選択肢を絞る
2 howを問う
3 数字や固有名詞を使う

以上、思い出してくれただろうか。

では早速例題を考えてみよう。
課題:「会議などの議論の場面で、自分の意見を発言することができない」という課題があるとしよう。
この場合はまず抽象化(whyを問う)する必要がある。
・なぜ自分の意見を発言することができないのか?
→自分の意見が否定されるのが怖いから
→自分の意見に自信がないから
→これまでに自分の意見が採用されたことがないから
→大きな提案ばかりをしていたから
上記のように、whyを問うことで、問題解決に近づくことができる。

では、別の視点でwhyを深堀してみよう。
・なぜ自分の意見を発言することができないのか?
→議論のスピードについていけないから
→理解できない概念や言葉が多いから
→自分が勉強不足だから
→勉強する時間を確保できないから
いかがだろうか?
このように、なぜ(why)を深掘りすることで、根本的な解決に近づくことができる。

一つ、覚えておきたい考えとして
・抽象=原因 具体=結果
ということだ。具体的な解決策であればあるほど、
問題解決できる可能性が高くなる。
では、再度例題を見てみよう。
「あなたは小学校のクラス担任です。」
自分のクラスの課題は「授業中に生徒が手を挙げる回数が少ないこと」です。この問題を「具体→抽象→具体」で考えて、解決策をひとつ考えてみましょう。解決策は1ヶ月以内に実施できるものを考えてください。

例えば、この課題に対して具体→具体で考えてしまうと、
「毎回授業で生徒を個別に指名する」といった根本的な問題解決に至らないということがわかる。
ここでは、「授業内容に生徒が興味を持てていない」という
抽象化した課題を設定しよう。その課題に対しての解決策は、
「授業に流行りのアニメを取り入れる」といった具体的な解決策を提示できれば良いだろう。授業が楽しくなれば、生徒が興味を持ち、より主体的に手を挙げるようになるかもしれない。

では、次の課題をみてみよう。
あなたはこれまで、部下Aさんに面談で「提案が少ないこと」が課題だと伝えてきました。
あなたは、部下の課題を解決するために、都度Aさんに提案を促すことで、課題を解決に導く努力をしていました。
しかし、この解決方法では、Aさんは上司のあなたがいる場面では提案をすることができるものの、上司のあなたがいない場面では提案をすることができていません。Aさんの「提案が少ない」という課題を「具体→抽象→具体」で考えて、根本的な原因と翌週から実施できる具体的な解決策を導き出しましょう。
ここでは、
・提案が受け入れられた事例が少ない
・提案の仕方を教えてもらっていない
・成功体験が少なく、自分に自信がない
・目の前の仕事の量が多すぎて時間がない
など抽象化した課題をあげることができる。
では、「成功体験が少なく、自分に自信がない」に対して
具体的な解決策は、
「1ヶ月間毎週1つ小さな課題を与えて、課題を解決してもらうことで、成功体験を積んでもらう」
「目の前の仕事の量が多すぎて時間がない」に対して具体的な解決策は、
「Aさんがやらなくていい仕事を他のメンバーに任せる」
といった解決策が導き出される。
このように、具体→抽象→具体を反復練習することで、より質の良い解決策をあぶりだすことができるので是非覚えてもらいたい。

ちなみにだが、これまで多くのことをお伝えしてきたが、
具体→抽象→具体には色々なメリットデメリットが存在し、
・必ず根本的な問題が解決できるわけではない
・根本的な問題を解決すれば、一度で複数の問題を解決することができる
・小さな問題を大きく捉えすぎることがある

などが挙げられる。

例えば、「アルバイトスタッフのAさんとBさんが喧嘩をしてしまった」という問題が生じたとしよう。
ここでの抽象化した課題が、「スタッフ同士の仲が悪い」としてしまい、、導き出される解決策が「新しいスタッフが入社したら毎回歓迎会を開く」となってしまう。
この解決策の問題点は、当事者はAさんとBさん2人だけの問題であるにもかかわらず、課題を抽象化しすぎているがために、関係のない周りも巻き込んでしまっており、不適切な問題解決と言える。
では、どうすれば良かったのか?
それは、「2人が喧嘩になってしまった根本的な原因を捉えて、解決策を考えること」である。
まとめると、小さな問題を大きく捉えすぎないことがとても大切であることを覚えてもらいたい。

では次に、
「上司に毎回作成した資料を受け入れてもらえず、1からやり直す作業が続いているため、膨大な時間を浪費してしまう」といった問題が生じたとしよう。
ここでは、解決策を具体化していってみよう。
・資料作成前に30分でアウトラインを作る
・アウトラインが途中でも上司と10分確認する時間を設ける
・アウトラインのOKがでたら、1時間詳細を作成する
・15分間自分が書いた内容を見直して30分修正する
・再度上司に10分ほど時間をもらい、方向性の認識を合わせるためのフィードバックをもらう
このように、解決策を具体化していくと、見えてくるものがある。

次に、2人の会話がなぜ噛み合っていないのか、考えてみよう
Aさん:一般的に学歴は大事だよね。だから、いい大学に行くべきだよ。
Bさん:そうは思わない。自分は将来、会社を経営するから学歴なんて意味ない。大学にもいかない。
おわかりいただけただろうか?
この会話の問題点としては、
「話している立場が違う」ということである。
Aさん:抽象的な話
Bさん:具体的な話
なぜなら、Aさんは、「学歴が大事」という抽象的な話をしているが、Bさんは「自分には学歴がない」という具体的な反論をしてしまっている。
このように、どちらかが抽象的で、片一方が具体的な話をしてしまうと、話が噛み合わないことが発生してしまう。
これから人と話をする際は、人の話をよく聞き、抽象的な言葉がないのかを注意深く観察しながら話を進めると良いだろう。

本日は具体的な課題の例を出し、思考をめぐらせてきた。
明日から、
・期限を決めるときは数字を使う
・問題が起きたときはwhyを深堀る
・具体的な言葉を抽象化して例え話を用いる
・部下との1on1でのMTGの時、具体と抽象の視点から話を聞く
・人に何か仕事を教える時、伝えたいことを抽象化してわかりやすく伝える
・提案を考える時に参考にしたものを抽象化して、別の具体を生み出して考えてみる
などで、反復練習してみよう。ではまた。

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