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『あひるの空』全51巻振り返る17巻
こんばんわ!なおとです。
今回も「あひるの空」全巻振り返りやっていきます。一巻からの振り返り記事もマガジンとしてまとめていますので下記リンクよりどうぞ。
今回も下記フォーマットでやっていきます。
1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.さらに深読みポイント
横浜大栄戦、前半を終えて30点もの点数が開く。それでも止まるわけにはクズ高バスケ部!そしてトビのプレイにキレが増していき徐々に不破を追い詰めていくがーーー。
1.本巻の注目キャラクター
17巻は「上木鷹山」で決まりです。あひるの空のもう一人の主人公、ライバル、いや「家鴨」といった方が正しいかもしれません。
身長158㎝のPGで得意技は空と同様の3Pシュート。さらに言えば由夏から引き継いだ両手打ち。精度はさることながら、空はこの17巻で鷹山の3Pシュートを見て、「これが完成型か・・!!」と称賛しています。
3P シュートに加えコートを貫くロングパスはもう1つの「翼」で17巻ではそのパスを生かし、ハーフコートバスケから一転し、トランジションゲームでゲームの流れを変えさらにクズ高を苦しめます。
横浜大栄は強豪ですが、その他の強豪と比較して平均身長がグッと下がります。
県内では通用するでしょうが、全国となればその身長差で苦労することは目に見えています。そこで速攻主体のトランジションゲームを展開できれば起動力で高さ主体ゾーンを崩すことができます。その最後のピースを埋めるのが鷹山だったわけです。
・「あひるの空」のテーマ
17巻では回想シーンにて呼人が鷹山に向かってある言葉を投げかけます。
「お前はあひるだ。頑張って飛べねーよ。
それでも生きてる。そして生きていくんだ。
自分で動き出さなきゃそこで朽ちてくだけだぜ。」
by酒巻呼人
バスケットにおいて身長はもっとも重要なファクターでしょう。それが無い鷹山や空は身長が低いだけで辛い思いをし、身長の高い選手を羨み嫉妬し、心が折れたこともあるでしょう。それでもそこで諦めて才能の性にしてはそこで朽ちていく。
嫉妬や羨むだけでは上には上がっていけません。自身の弱さを認めてそれでも活路を見出し努力する。これは私たち現実世界でも共通でしょう。
結局最後は自分の足で動き出すかそうでないか。とにかく考えて動き続ける。成功するかどうかは別として、動かない者に成功は無いことだけは我々は知っています。
17巻は「あひるの空」の中でもメッセージ性が強く、それも私たちの生活にも強く響いてくる1冊になっていると思います。
2.連動して読むならこの巻
51巻でしょう。横浜大栄との再戦が始まる1冊です。
鷹山に関しては由夏の命日の日(厳密には命日ではない)に墓参りして以来の登場でしょう。
17巻で登場してからプレイにはさらに磨きがかかり、大栄のPGとしてスタメンまで上り詰めます。
そして鷹山の圧倒的な努力を前に部活を辞めたものが続出したと八熊は言います。特に同じポジションであるPGは特に。鉄男や宇佐美たちが辞めていないかが心配です。再登場を願います(笑)
3.さらに深読みポイント
鷹山は3Pシュートは両手打ちです。
これは由夏から教わったのが大きいとは思いますが、空のように途中からワンハンドに切り替わるポイントがあってもおかしくないと思っています。それでも両手打ちにこだわっています。
これは考察になるのですが、空は作中でも2度のシュートフォーム変更を行っています。さらには試合中ごく稀に出るあまりにも自然で相手が反応できないほどシュートを繰り出します。
これが最終的に差が出ると私は思っています。
過去に拘り同じフォームを突き詰めた鷹山と、常に最適解を追い求め改変し続けた空。同じあひるでもシュートフォームは奇麗に対比されています。
この二人の差を分かつのはシュートフォームの違いによるものだと予想していま。
17巻は鷹山が試合で初出場し空に圧倒的な差をつけます。同時に空の最大のライバルであることも理解できます。
二人の家鴨がどうはばたくのか見ものです。
それでは次巻の18巻でお会いしましょう!それでは!