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【臨床日記】補助具は積極的に使いましょう〜杖、コルセット〜
パーソナルレッスンを受けていただいている方で、杖の使用をお勧めすると「高齢者みたいでできたら使いたくない、、、」という方がいらっしゃいます。
また、コルセットをお勧めすると「筋力がなくなるのでコルセットは良くないと言われて、、、。」と言われる方も。
補助具は、より軽く動けるようにするものです。
ですから、使用することで動きやすくなり結果運動効果が広がります。
補助具を使わないでじっとしているよりも、補助具を使ってどんどん動いた方が運動量は増えます。
それで、補助具をつけると筋力が低下するというのはおかしいですよね。
誰が言ってるのか、、、?
結構医者をはじめとした医療者が言ってるようで困ったものです。
ちなみに杖の使用で筋力が落ちるというのはいい加減ですね。
杖を使って歩行距離が伸びるなら低下しないでしょう。
杖を使って安静にするわけないですからね。
もちろん、関節への負担は低下します。
コルセットは服圧を上げますので内臓の血流を低下させてしまいます。
ですので、食後は装着を外す必要はありますが、筋力低下するほど筋肉を圧迫することはありません。
腹部ですから、虚血が起こるような場所ではないですね。
ものに頼ると低下するというなんとなくのイメージが広まってしまっているのでしょう。
確かに、可動性が制限されますので、たくさん動いて筋肉で制御するという働きは少なくなります。
内腹斜筋の働きが低下したという研究はあります。
ただ長期的な影響は調べられていません。
こちらの文献では長期的な影響はないという結論になっています。
https://www.thespinejournalonline.com/article/S1529-9430(17)30090-6/fulltext
長期的な使用の弊害として筋力低下がよく問題視されますが、装具の中でも体の動きに対して筋肉は働きます。
コルセットでは筋肉が働かないということはありえません。
そして、文献を探しても心配するような筋力低下は報告がありません。
そもそも装具は動けない人に対して補助として行うものであって、活動性の向上があるから行うわけです。
動ける人を固定して制限するものではありません。
そこが、何か勘違いされているように思います。
大切なことですので何度も言いますが、「補助具はあくまでも補助することで、運動量を高め体を活発にするために用いるものです。」積極的に使用しましょう!
大切なことなのでもう一度。
補助具を使ってどんどん動きましょう!
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