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【臨床日記】習慣的なパターンにするにはリズムが重要

歩行はCPGというリズム運動で制御されていて、いちいち頭で考えて足を出していません。
リズムが効率性を作っているのです。

左右に体重を移動させて、順番に足を出したり蹴ったりするのですから、大変です。
でもこの大変な動作をリズムという規則性のあるものの中に含むことで、なんと意識的な指示をしなくても体は効率的に動いてくれるのです。
リズムを侮るなかれ。
食事の咀嚼運動もリズムです。
ある意味心臓も呼吸もリズムです。
歩くだけじゃなく走るのも。
我々が、音楽を聴くときにリズムが整っているものを美しいとか心地いいと感じるのも、自分の中にリズムを持っているからです。

赤ちゃんは母体の中にいた時のようなリズムで落ち着きます。
あやすときに親が体を揺すってリズムを作ると安心したように泣き止んで、その動きを止めると泣き出すことがありますが、リズムは我々にとってなくてはならないものというのがよく分かります。

さて、運動器の障害があって相談に来る方に対して、我々は予防的な運動療法を提供するわけですが、その時に重要なのは、リズムを意識するということです。
ゆっくりとした筋力トレーニングもいいです。
じっとする等尺性のトレーニングにも価値はあります。
しかし、意外と重要視されていないのが、リズム運動です。

予防運動ジムUPRIGHTではメトロノームを用いて、リズム感覚を入れた運動も指導しています。
左右差がある場合は、リズムに合わせて動くことで、その差がなくなるまで行います。
筋トレの場合は、疲労を感じるまでという鉄則はありますが、運動パターンや機能的な動きの獲得には、それだけでは足りません。
そこにリズムという要素をつけ加えることで、日常的な本当に身でも無意識な動きを獲得できます。

どういうリズムなのかについては、個別性があるのでこれをすればいいというものはありませんが、最終的には歩行ですので、100BPMのリズムは最低でも片足立などでの立位運動は必須です。
僕が主催しているファンクショナルローラーピラティス(FRP)のフィットネスFRPという分科会では、このリズムに重きを置いたエクササイズを多数用意しています。
専門コースとして養成講座を開催していますので、リズムに重きを置いたエクササイズを知りたい方は、詳細を確認してみて下さい。

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Naoto
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