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【マガジン】とりあえずその分野の資格は取っておく

理学療法士や作業療法士の方でかつヨガを教えている方々の集まりに先日呼ばれて、ヨガ1クラスと座談会のようなものをしました。
じっとポーズをとる古典的なヨガと、動き続けるフロータイプのヨガシナジーを体験いただきました。

その集まりは、スタジオを運営して養成コースを行っている理学療法士の方が主催されていました。
同じ団体に所属する養成の指導者の方から、「先程のクラスで感じたのですが、先生のスタイルは呼吸は誘導しないのですか?」と質問されました。その質問に少し驚きましたが、おそらく古典を学んだり、体験したりしたことがなかったのでしょう、、、。

アーサナに呼吸を誘導するものはありません。近代的なものはヴィンヤサという新しいスタイルでそのようなものがあります。そしてそれが西洋はじめ、インド以外でフィットネスと融合して広まっているのが現状です。そして、質問された方はそのフィットネスがヨガで、僕が提供した古典的なヨガは、珍しく呼吸を誘導しない不思議なものと映ったのでしょう。そのような方が、指導者としてヨガの養成を行っているということですね。

僕自身も初めからヨガを網羅的に理解していたわけではありませんが、やはりこれは問題はあるなと思いました。教えられている方々は、何がヨガか分からない方からヨガを習うので、何となくでヨガを解釈してしまう危険性があるということです。経験がそこまでなくてもヨガのイントラと名乗れて、養成講座を開くことができる時代ということも事実です。一概に悪いことではありませんが、安易だということは言えるでしょう。瞑想教室に通ったことがある程度の人がいきなり、お坊さん風な格好をして仏教を説き始めたとしたらヤバいなと思いますよね。別に、今回お招きいただいたところの話ではなく、多くのスタジオがそのような安易な養成講座をしています。

まだ、今回のスタジオさんは僕を呼んでくれたので、課題が明確化されたと思います。そして、救いなのは代表の方が「これから古典を学び直したいと思います!」ととても前向きにコメントしてくれたことです。

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外ではあまり話すことのない僕のこだわりや仕事術、まとめ術などをここだけでお伝えしていきます。臨床20年、独立して10年の試行錯誤のリアルな経験談をお伝えします。

ヨガ・ピラティスインストラクター、理学療法士、温泉利用指導者、株式会社の代表取締役など様々な立場で、色々なことをしている中村尚人の、考え方…

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