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ヨガを還元的に捉えてまた組み立て、総合的に捉える
ヨガ好きな方は、ヨガの何が好きなのかを考えることはないでしょう。ただ好きだから!でいいと思います。
でもヨガを伝える立場の方にとっては、ヨガの何が素晴らしいのかを表現できる、説明できることは重要です。
ある意味、そこがただヨガが好きな人と、ヨガの先生の違いと言ってもいいかもしれません。
【ヨガって何?】
一般的な質問として、先生にされる代表的なものは「ヨガってなんですか?」でしょう。
人によって様々な答え方ができると思いますが、概ね以下の内容を伝えていると思います。
・心身を整える方法です。
・苦しみを減らして幸せに気付く方法です。
・心地よく体をストレッチしたり動かして健康にする方法です。
・体操や呼吸法や瞑想を通して心を落ち着かせる方法です。
どれも間違っていません。ざっくりと伝えるにはいいでしょう。
でもざっくりですよね。具体的にでは「ストレッチとの違いはなんですか?」と聞かれたらどうしますか?
・ストレッチは体だけだけどヨガは呼吸法や瞑想法まであります。
・ストレッチだけでなく体を動かすトレーニングもヨガにはあります。
・ストレッチは多くは人にやってもらいますがヨガは自分で行います。
・ストレッチはヨガの一部を切り取ったものでヨガはもっと包括的です。
どれも合っていますね。答えとしては問題ないですが、ではもっと具体的に、、、「このポーズはなんのためにしているんですか?」と聞かれたらどうしますか?
途端に答えず楽なると思います。
そこで背中をストレッチしてます、といったらストレッチと同じですよね。効果効能を言えるほどエビデンスがあるわけでもありません。
でも具体的に指導しているのはアーサナ(ポーズ)であり、呼吸法です。
【還元的に捉えて説明する】
具体的な疑問に答えるためには、その実践を還元的に捉える必要があります。
つまり、このアーサナはどの関節のどう動かしていて、どの筋肉を使っていて、どこに変化を起こしていて、どんなところに意識を向けているのか。
ただポーズの名前と形を知っていてそれを伝えるだけでは不十分だということに気づくでしょう。
体を使っている以上、体のある程度の専門知識が必要です。体に変化が起こる以上、生理的な知識も必要でしょう。そして、何よりも、心身がなぜ整うのかという心身相関についても知っておく必要があります。
このように、正確にしっかりと説明して指導するためには、還元的な視点と、それぞれの専門知識がある程度必要になります。
先にも言ったように、自分の趣味で実践するだけなら要りません。指導者としてということです。
【あるようで無かったアーサナ塾】
今僕はアーサナを解剖学的な解釈で捉え練習並びに伝える「アーサナ・アナトミカル・アプローチ」というものを啓蒙しています。
そしてアーサナアナトミカルアプローチの実践の場として「アーサナ塾」という塾も開講しています。
現在、アーサナ塾の認定講師制度も確立し、全国に仲間が増えています。
なんとなくではなく、体の仕組みを理解して、的確に生徒さんの質問にも答えられる指導者が増えています。実践者にとっても、無理やりな練習での怪我を予防して、快適にアーサナをとる自分のためのオーダーメイドの練習ができるようになります。
少し断っておきますが、アーサナに正解はないと思っています。ヨガも同じく。捉え方は人それぞれです。正しい、正しくないも人それぞれの価値観に依存します。
アーサナアナトミカルアプローチは、正しいアーサナを伝えるのではなく、解剖学的に、還元的に把握した解釈として伝えています。アーサナアナトミカルアプローチ以外のアーサナの取り方を否定するものではありません。
ヨガも、アーサナも解釈は自由であって束縛するものではありません。
ただ、解剖学的にという点では、アーサナアナトミカルアプローチは特出しています。なんちゃっての知識ではありません。そういう意味で、なんちゃっての解剖学や運動学で習っている人にはぜひ学び直して欲しい内容です。
先ずは、認定の講師や、アーサナ塾をPassした方々のクラスを受講して、他の先生との差を実感してみて下さい。
僕はアーサナアナトミカルアプローチを通じて、ヨガを伝えるということ実践流ということの実の向上と、安全性の向上を目指していきます。
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