【臨床日記】座位で骨盤の前後傾運動はナンセンスという感性を持って欲しい
よく「骨盤の真ん中はどこですか?」という質問を受けることがあります。
これは生徒さんからもセラピストからもくる質問です。
そして、よくいるのが、骨盤の前傾後傾運動を座位で行って探している方です。
前傾は腰を反る動きで、後傾は腰を丸める動きです。
この動きを繰り返しながら真ん中を探すという方法です。
実は僕も理学療法士として新人の頃にとある有名なメソッドの研修でその方法を習いました。
「骨盤の真ん中は前傾後傾の可動域の真ん中」だと。
とっても曖昧な定義ですね。
可動性を両方行ってその真ん中が骨盤の正中という定義です。
では他の関節でもその定義は当てはまるのでしょうか?
例えば、股関節は、屈曲が120度、伸展が20度ですから、真ん中は絶対値で70度、屈曲角度でいうと50度になります。
変ですね?
動きの面を変えてみましょうか。
股関節の外転、内転はそれぞれ45度と20度ですから、真ん中は絶対値で32.5度になり、実際は外転12.5度になります。
これも変ですね。
可動域の真ん中が正中という定義に妥当性がありません。
特に、可動性に制限があるような方の場合は、先程の正常値でも変なのにもっと変になってしまうでしょう。
この方法は全く根拠も妥当性もないのでやめて欲しいのですが、いまだに先の質問が来るということは20年以上前と変わらないことを臨床でしているのでしょう。
では骨盤の真ん中をどうやって見つけるのか、、、。
それは、こちらの講座で学べるようにしています。
まだまだ常識を蹴るのには時間がかかるようです。
一歩一歩ですが、仲間が増えています。
アプローチの常識をアップグレードしていきましょう!
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