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【マガジン】まず連絡してみる

論文を調べたり、書籍を読んだり、様々な方法で情報を得るわけですが、その中で気になったことや調べたいことなどがあった場合、多くはメルアドや連絡先が記載してあるので、そこに連絡をします。

もちろん相手方にも、単純な質問にせよ忙しいところ時間を取らせるわけですから、それなりの配慮や、そもそも質問する意義があるかどうかは熟考します。

積極的に連絡を取るという行動に僕が移すようになったのは、ある時、新幹線で隣になった方からの助言がきっかけです。

【思っているなら行動しなさい】

旅行で京都に行く途中に、たまたま新幹線で隣になった方が、医療ジャーナリストの方で、「どこに行くの?何旅行?」という普通の会話から、僕が理学療法士(PT)でという話になり、そこから「実は私医療ジャーナリストでね、PT知ってるわよ」と進み、、、。

その時確か僕は、「厚労省はPTやリハビリテーションの現場のことなんか全然理解しないで政策を決めてるんだろう」的なことを話の流れでしました。

そうしたら、ジャーナリストの方に、「ならその事は厚労省に伝えたんですよね?」と問われ、、、「えっとそれは特にしてないです、、、」と返し、、、。

「役人もみんなメール読んでますよ。思うならしっかりと伝えなきゃ。私は取材しているから、よく分かるのよ。誰がメールを読んでるとかね。みんなそういう意見を待ってるわよ。国や役所といってもそこで働いているのは人よ。」とキッパリと正論を言われ、、、僕はキョトンとしてしまって、、、。

「伝えても返事がない、リアクションがないと嘆くのはわかるけど、伝えてもないのに文句を言うのはおかしいわよね。」と。ぐうの音もでませんでした、、、。もちろん威圧的とかではなく、人生の先輩として若者に助言という感じでした。それでもしっかり記憶に残るくらい印象は強かったですね。

仰る通り、僕は「厚労省」や「国」、または「役人」とかという総称をイメージして自分の意見をぶつけていたのであって、役人の〇〇さんという個人を想定してはなかったのです、、、。急にとても個人を対象としたリアルな話になってしまい、自分がどれだけ曖昧な対象に対して独り言のような思いを持っていたのか思い知らされてしまったのです。

確かにメールや意見を聞くのは、機械でもなければ漠然とした総称でもなく、れっきとした「個人」だとハッとさせられたのです。

パブリックコメントもあるし、普通にメールも手紙でも意見を伝えることができる。様々な伝達手段はあるのに、自分は勝手に対象を抽象化して、虚像を作ってそれに対して愚痴を言い、そして具体的な行動一つも移さずに、ぐだぐだ文句を言うことで自分を慰めていのです、、、。

旅行のほんのひと時でしたが、とても印象に残る、グサッと刺さる言葉でした。

思っているなら伝える努力をしないと。昔の陳情、直談判のような、大それたことをしなくても、今の時勢ならなんとでも連絡方法はある。

この事がきっかけで、今は伝える、または問うという行動に比較的気軽に移せるようになったのです。

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外ではあまり話すことのない僕のこだわりや仕事術、まとめ術などをここだけでお伝えしていきます。臨床20年、独立して10年の試行錯誤のリアルな経験談をお伝えします。

ヨガ・ピラティスインストラクター、理学療法士、温泉利用指導者、株式会社の代表取締役など様々な立場で、色々なことをしている中村尚人の、考え方…

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