ファンクショナルローラーピラティスの勧め〜その4「分科会」〜
ピラティス自体というよりも自分の分野に活かせる部分だけ知りたい。別にピラティスインストラクターになりたいわけではないんだけど、、、。という方もいますよね。
【分科会という制度】
ファンクショナルローラーピラティスには分科会という下部組織が存在します。
ピラティスインストラクターとして知っておけなければいけないピラティスの原理原則というものはあります。しかし、エクササイズに関しては、すべての人が同じものをすればいいというわけではありません。
その方の状態や、目的によって行ったほうがいいエクササイズもあれば行わなくてもいいエクササイズもあります。
例えば、スポーツ選手と圧迫骨折後の方で同じエクササイズを行うというのはおかしいですね。
また、スポーツも球技なのか全身運動なのか、道具を使うものなのかなど、その特性によって必要な体の機能は違います。
そうすると、ピラティスのエクササイズも画一的なものを指導していては対応できないということになります。また、インストラクターもその競技などについての知識がなければ十分な助言はできないでしょう。
そこでFRPでは、分科会として、その分野に特化したFRPを作るべくマスタートレーナーを筆頭にして、専門知識の向上、新しい特異的なエクササイズの開発などに勤しんでいます。
【専門の養成コース】
FRPには、「ベーシック」、「ミドル」、「アドバンス」、「マスター」という階級制の養成コースを「基礎コース」として設定しています。
これは、ファンクショナルローラーピラティスのインストラクターになるための資格であり、上級資格になるほどに専門知識も増えますし、エクササイズも増えます。
この階級は、下位の資格を持っていなければ上級資格は取れないという制度になっています。マスターはそういう意味で全てを網羅してきた方ということになります。
それに対して、FRPではもう一つ「専門コース」というものを設定しています。
これは、分科会が中心となって、各分野について専門的な知識やFRPエクササイズを学ぶコースです。
・シニアFRP
・マタニティFRP
・ヨガFRP
・キッズFRP
【シニアFRP】
高齢者の運動指導に携わっている方向けのコースです。
デイサービスや、介護予防教室などでの運動指導、またフィットネスクラブでも高齢な方が増えてきていますので、その方々への対応も含めて、包括的にシニアについて学べます。
健康運動指導士の方やトレーナーの方が学ばれることが多いです。
【マタニティFRP】
産前産後、出産、育児含め包括的な知識を産婦人科の医師、そして助産師から学べます。ここまで専門的な学習制度は民間の運動資格では格別だと思います。
FRPのエクササイズももちろんマタニティむけにアレンジされたものが学べます。
助産師、看護師、産後のクラスを展開している運動指導者の方々が多く取得されています。
【ヨガFRP】
ヨガの愛好家のためのFRPです。
ヨガの愛好者は、ピラティスの指導をしたいというよりも体の仕組みや効率的な動かし方に興味があると思います。
ピラティスはエクササイズの目的が明確なため、自分の体の使い方を整理し向上させるにはとても向いています。
FRPをプラクティスに取り入れることで、ヨガ自体のアーサナの質も向上しますし、何よりも怪我なく安全に練習ができるようになります。
【キッズFRP】
子どもは大人とは違い、遊びの中で体を動かすことが重要です。
子どもの特性をしっかりと知識で学び、体だけでなく、心や脳にまで配慮したエクササイズ指導ができるようになります。
保育や教育関係の方々の取得が目立ちます。
【まとめ】
専門コースとしては、まだ4つですが、今後も分科会を中心に増えて行くことでしょう。
FRPは「ピラティスのためのピラティスではなく、必要としている方のためのピラティスでありたい」と思っています。
ピラティスは自動車の教習所のようなものです。体の使い方の原則を学ぶ場所です。
いつまでも教習所に通っている人はいません。車の運転ができるようになったら卒業して、各専門の道へ進みます。
タクシー運転手やトラック運転手。中にはレーサーになる方も、子どものお迎え限定の人もいるでしょう。
自動車の教習所は卒業したら終わりですが、FRPでは、その後の道にも、分科会というフォロー体制を敷いています。
また、違う教習所を出た方でも、基礎コースも専門コースもどちらもwelcomです。自分にとって必要と思うことを選んで、取り入れてもらえてば嬉しいです。より効率的に、より科学に則って、より気軽に、ピラティスの良さをフォームローラーに乗せてお届けします!
「分科会」、それがFRPの特徴です!