内股は悪くない!あなたらしい歩き方があります
内股はおかしいからつま先を外に向けて歩くように意識して直した、直されたという方、結構いますね。
確かに内股歩きは少し目立つかもしれません。
他の人と違うことは恥ずかしいことだという日本特有の恥の意識ありますね。でも、骨格は人によって違うのに、同じ歩き方じゃないといけないというのは変だと思いませんか?
【爪先の向きにも個性がある】
意外と思われるかもしれませんが、歩くときのつま先の向きにも個性があります。つまり、ある人は外股で歩き、ある人は内股、ある人は左右のつま先の向きが違うということもあります。
つま先の向きは医学では「足位」と言います。
即は正常は7°外と言われています。踵をつけて立ってつま先の間にゲンコツが一つ入るくらいの幅ですね。
ピラティスでは”V position"なんて言われることがあります。
しかし、これはあくまでも正常な「前捻角」の人の場合はということです。
【前捻角】
前捻角に関しては、僕のAll Aboutの記事を参照して下さい。
前捻角の正常範囲は教科書によって異なりますが、概ね20°前後と思って下さい。そこを中央値として正規分布を考えれば、当然当てはまらない人がいるのは想像できますね。
そして僕の小規模の調査ですが、日本人の女性には前捻角が強い人が多いということが分かっています。
前捻角が強いというのは、立った姿勢ではつま先が「in」つまり内股になります。内股が骨格上その方にとっては正常ということになります。
【前捻角を知ると自分の足位が分かる】
骨格は個性であり大人になって成長が止まっていれば変えられません。
それは自分の条件であり、いい悪いではなく個性です。
歩く時に内股になるのは、もしかしたら骨格のせいかもしれないのです。
骨格だとすると、恥ずかしいから内股を直すということが理不尽であることがわかると思います。鼻が低いのが嫌だから伸ばしますというわけにはいかないですよね。
美容整形を受けるしかないですね。
実はつま先の向きもそのような、変えられない個性である可能性が高いのです。ただ、鼻の高さと違うのは、無理をすれば膝を捻って、土踏まずを潰して、つま先を無理やり外にすることが可能なのです。
実際、扁平足や膝の変形の方の中に、無理やり骨格を無視してきた方が存在します。自分で自分の体を壊してきたということです。つま先は外が正しいという盲信のために、、、。
【自分の個性を知るには検査を受ける必要がある】
では自分の前捻角がどうなのか気になりますよね。
検査としては、All Aboutの記事で紹介しているクレイグテストというものがあります。
その他にも、自分で感じる範囲なら、、、
・あぐらが苦手で割り座が得意。
・内股で歩くと蹴りが強くなる。
・仰向けになって脱力してもつま先が外に降りない。
・子どもの頃内股で歩いていた。
などでも主観的ですが傾向は分かると思います。
客観的な検査はやはりクレイグテストや関節の可動域検査、また歩行分析が必要です。
僕の主催するTAKT EIGHTのパーソナルレッスンでは、上記の検査を通して、各個人の前捻角や歩くときのつま先の向きをお教えします。
ちなみに僕も左右差があり、左はつま先は並行に、右は外向きです。歩く時につま先の向きが違うんです。
最後にもう一度いいます!つま先の向きには個性があります。みんな同じつま先の向きではありません!
自分に合ったつま先の向きを見つけられるといいですね。
TAKT EIGHTまで来れない方は、FRPインストラクターのミドル以上の方ならば検査が可能です。
予防運動アドバイザー、脚の長さコーディネーターの方も同じく可能です。お近くの専門家を探してみて下さい。
多くの方が、自分らしく歩ける日を祈っています。