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「ドキュメント72時間〜お盆の鳥取 海辺の墓地で」とクラプトンの新作から感じる "Everyday I Have The Blues"

僕が子供の頃、お盆とお正月は両親の実家に帰省していた。家には立派な仏壇とお墓があった。代々、長男家族がその実家を継いでいた。だから大きな家だった。

両親はそれぞれ実家を出て、結婚と同時に福岡にやって来た。だから僕の家には仏壇も、近くにお墓もなかった。◯◯家、みたいなルーツを感じることが普段は少なかった。やがて両親の親が亡くなったくらいから次第に実家に帰らなくなった。お盆もお彼岸も、「先祖を敬う」というより、単なる休日になっていた。

今年は違った。家に仏壇を置き、初盆のお飾り。納骨堂のあるお寺で法要も行い、お彼岸のお参りも。祖先の誰一人欠けても自分は生まれて来なかったんだよなとか、いつの間にかそんなことを考えたりするようになった。今年見る彼岸花はこれまでとは違うフィーリング。

夜の彼岸花

NHK「ドキュメント72時間」を見ると金曜日が来たな、週末だなと思う。今夜は『お盆の鳥取 海辺の墓地で』。

亡くなった配偶者、きょうだいや親、祖父母など、身近な人たちを想い、お盆にお墓参り。「さびしさは、なかなか慣れません」という言葉に共感した。喪失感は消えることはない。皆、ブルースを抱えて生きてゆく。


ブルースをルーツに持つエリック・クラプトンのニュー・アルバム『Meanwhile』が出た。タイトルにはどういう意味が込められてるのだろう。聴き込んで想像してみるかな。ある時期からギターをガンガン弾きまくることは随分減ったし、小綺麗なアレンジの作風が続いてる。でもいいのだ、クラプトンは存在そのものがブルースだし。

このジャケ、最初は???だったけど、着飾らない等身大のクラプトンなんだろうな。コメダ珈琲みたいな店内だな…。

my note #166

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