「私には合わない」という早とちり
仕事や人気関係の悩みを抱えている人から、よく聞くセリフがあります。
それは、「私には合わない(かも)」というセリフです。
「この人は私には合わない」
「この仕事は私には合わない」
「この環境は私には合わない」
といった感じですね。
本人たちの実感としては、確かにそうなのでしょう。
それを否定するつもりはありませんが、その認識が本当に妥当なのかどうかは、よく確かめる必要があります。
往々にして、何かを全肯定したり、全否定したりする時は、私たちは極端な思考に陥っています。
何事においても、丁寧に物事を認識すれば、良い面も、悪い面も両方、見つかるはずなのですが、
極端な思考の人は、片側の面だけを過大評価して、100点か0点の、どちらかの点数をつけがちです。
先ほど出てきた、「合う」「合わない」というのも、これに近い考え方です。
モノの見方のバランスがとれている人は、
「この部分は合うけど、この部分は合わない」
とか、
「この場合には合うけど、この場合には合わない」
というように、
ケース・バイ・ケースで緻密に物事を把握します。
そして、ごく一部の合わない部分だけを修正することで、仕事や環境にうまく適応しています。
自分に完璧に合うものなんて、そうそうないですからね。
合わない部分が、あまりにも多い場合には、仕事や環境を変えたほうが良いとは思いますが、
そのような判断をする前に、まずはもっと緻密に、現状の把握をしたほうが良いと思います。
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