100点は存在しない ~結局、最後に決めるのは自分自身~
100点は存在しない
100点は目指すものであって
到達するものじゃない
100点ときいて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
私が真っ先に浮かんだのは、学校のテストの、いわゆる” 100点満点 ”だ。
このテストのように、満点を100点として減点方式で採点する場合、100点に到達する可能性は十分にある。
それは、日ごろの努力が報われる瞬間であり、自分自身が積み上げてきた知識を証明することができたという、最高の勲章となる。
しかし、いざテストを離れると、世の中には同じように100点満点で評価されるものはほとんど存在していないことに気づく。
そのため、大人になるにつれて、他者から努力や忍耐を100点満点で評価される機会はほとんど無くなり、点数をつけるには、自分で自分を採点しなければならない。
すなわち、採点基準は自分自身ということになる。
採点基準が自分なのであれば、日常生活、仕事、勉強に恋愛、100点を出すのはとても簡単だ。
100人居たら100通りの、100万人居たら100万通りの生き方がある。
だから、自分に100点を出すタイミングも人それぞれで、早くても遅くても、それで自分が納得すれば、そのタイミングが正解なのである。
ただ、いずれにしても確かなことは、 ”100点を出したその瞬間にそれはもう自分の中で完結してしまう” ということだ。
それは、その先の可能性や伸びしろ、挫折や失敗も含めて、未だ見ぬ新しい世界を見るチャンスを逃してしまうことにもなる。
前述したように、100人居たら100通りのタイミングがある。
そのため、未だ見ぬチャンスを求めて100点を出し切れず、体を壊したり、大きな損失を出したりする可能性もある。
大切なことは、 ”100点を出すタイミングは他者ではなく自分自身が決めること” である。
現時点で、何者にもなれていない私
そしていつか、何者かになれた私
さて、今の私は果たして何点だろう?