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思いをつなぐ流通

InstagramやTwitterで情報収集。かわいいもの見つけたらクリック数回でで気軽に買い物。カード決済で手間いらず。送料無料で次の日には手元になんてこともごく普通。どこにいても、いつでも、目の前にある、ショッピングモール。何がかわいくて、何が流行りで、使いごごちはどうなのかまで、全部手軽に手に入る。

楽しいネット販売のうらがわで。。。巨大な倉庫の中を秒単位のスケジュールで走り回り、時間に恐怖しながら働くことを強要する物流センター。不在の人が山盛りで、いつまで配っても終わらない宅配業者。そんな人たちがたくさんいるらしい。

今まで、「こんな便利な今の世の中最高!」って考えてた。でも、流通の現状について考えてみたとき、商取引流通・物的流通・情報流通の三つの流通要素のバランスが崩れていることに気づいた。物的流通。。。俗に言う物流にひずみが出てきている現状にちょっと恐怖した。

「わたしのちょっとのしあわせを創るために疲弊する人たちがそこにいる」そんな事実に悲しい思いが。。。「だれかの不幸の上に成り立つ便利なんていらない」調べれば調べるほど、そんな気持ちがこみ上げてくる。でも。。。どうすれば。。。

流通業で働く人たちの疲弊を考えてなかったわたしの気持ちのモヤモヤが、今の問題。もし、それを知っていたら買い物の方法や場所、気をつけることも変わっていたかも。ていうか、今後変えるつもり。

コンビニ止めで買うとか。職場に交渉して職場に荷物を送ってもらうとかetc...でも。。。希望を言うと「生産や流通にたずさわる人の思いや気持ちを知って商品を購入したい」ってすごく思う。知ることで賢い消費者になれそう。そんな流通の仕組みができればちょっと嬉しいかも。

ここでちょっと立ち止まって考える。流通って「生産と消費の乖離を解消する機能」だと学校で習った。生産地と消費地をつなげる役目を担う物流。売りた人と買いたい人をつなげる役目を担う商流。情報で人と人をつなげる役目を担う情流。こんな感じだった気がする。

生産と消費の乖離をつなげる流通。でも、今「生産や流通にたずさわる人と消費者の思いが、気持ちが、乖離している」そんなふうに思った。生産する人の気持ち、流通業で働く人の気持ち、その思いを知り、その上で判断して買うことができれば、こんなモヤモヤないはず。さらには、私たち消費者の気持ちも伝えることができれば流通を通してコミュニティができるかも。

生産する人、流通業で働く人、消費者、すべての人の思いの乖離をなくしてつなげる。ブロックチェーンを使ったトレイサビリティ技術を使いインフラを整備すればできる気がする。商流・物流・情流に加えて「思いの流通=思流」が流通の新しい波にならないかな。


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