端然と恋をして居る… - 好きな俳句
大高翔『漱石さんの俳句 私の好きな五十選』より引用します。
夏目漱石の句が大好きなのを、最近思い出しています。
それで今日もまた、漱石の句です。
端然と恋をして居る雛かな
漱石
”雛”は「ひいな」と読むみたいです。
早いもので3月3日、雛祭りですね。
かわいらしい句だなあ。
”端然”というのは、引用元の大高翔によれば、「正しくお行儀のよい様子のこと」。
1896(明治29)年の作だそうです。
かわいらしい男雛と女雛が、お行儀よく並んでいる。
メルヘンチックというか、とてもかわいらしい絵が、心に浮かびます。
かわいらしい、雛人形のカップルに焦点をあてている場合です。
あるいは、その雛人形のまわりに、かわいい女の子や、おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさんがいっしょにいて、お雛祭りをお祝いしているのかも。
それもまた、絵になる光景ですよね。
俳句という文芸で、少し気分転換できたりします。
こうやって昔読んだ本を引っ張り出して、記事を書くのもまた一興です。
金もかからんし、いい遊びです。
ところで、我が家には、二人雛の人形があるのですが。
”置く場所”がなくて、去年も今年も、出して飾ってあげていません。
残念です…
物置きの箱の中でふたり、お行儀よく仲よくしてくれているのかな…
ごめんね。
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