展覧会レポ:プラダ 青山店「"ダラ バーンバウム"展」
【約2,200文字、写真約15枚】
初めて東京・青山にあるプラダのアートスペースに行きました。その感想を書きます。
結論から言うと、展覧会の内容から気付きはあまりなかったものの、建築自体が面白く、それをゆっくり見られたことが楽しかったです。お客さんは少ないため、青山に来た際にフラッと寄ることをおすすめします(近くのエスパス ルイ・ヴィトン東京もプラダ同様におすすめです!)。
▶︎ アクセス
プラダ 青山店は表参道駅から徒歩約5分。表参道駅から根津美術館方面に行けばすぐ着きます。近くにコムデギャルソンやモンクレールがあります。アートスペースは、プラダ青山店の5階です。
住所:東京都港区南青山5-2-6
▶︎ プラダ 青山店について
プラダ 青山店は2003年にオープン(今年でちょうど20周年!)。なんと言っても、ぷにぷに柔らかそうで特徴的な建築が目をひきます。外に壁がなく、全てがガラス窓(管理が大変そうです)。展覧会の内容よりも、私は建築が面白かったことが印象に残りました。
建築を手がけたのは「ヘルツォーク&ド・ムーロン」。様々な建築を手がけており、直近で記憶にあるのは、中国五輪で使った「鳥の巣」競技場(2003年)や、ユニクロTOKYO(2020年)など。ユニクロTOKYOの内部構造は、彼らが手がけたテート美術館に似ている気がします。
プラダ 青山店の建築の詳細はこちら ↓
プラダのポジションについて改めて確認しました。プラダグループの連結売上高(2022年12月期)は、約6,000億円。LVMHやケリング、リシュモンには遠く及ばない金額です。日本企業のしまむらとほぼ同じ規模でした。
▶︎ 「ダラ バーンバウム」展
ダラ バーンバウムは1946年(現在77歳)、ニューヨーク生まれ。建築学士号、美術学士号、ビデオ・電子編集コースの修了証書を取得するなど、音楽や映像などのメディアを得意とするアーティストのようです。
会場には、音や映像に関する作品が4つ展示されています。全てゆっくり見ても20分ほどで終わるかと思います。全体的に硬派な印象で、ダラさんはドイツ人なのかな?と思いました(実際はアメリカ人)。
紙の作品リストも丁寧に準備されていました。しかし、それを読んでも理解は1mmくらいしか深まりませんでした(少し前の時代によくあったような、難解な言葉を並べた美術館特有の文章がぎっしりでした)。
なお、私はオーケストラなどの音楽には詳しくありません。私の素養が足りないため、この展覧会から気付いた点は、あまりありませんでした。
来場している人は、常時平均4名ほどでした。ゆったり見ることができるので、青山に来た際、ふらっと寄ることができる良いスペースだと思います。
展覧会の作品よりも、私は建築の構造が記憶に残りました。もともと売り場だった5階をアートスペースにしたのだと思います。
特徴的な窓を間近で見られたり、絨毯敷きになっていたり、メゾネットのような構造で小部屋があったり、鏡が多かったり、青山の街を5階から眺めることができたり。他のアートスペースにはない構造が興味深かったです。
なお、プラダのHPが使いづらかったことが気になりました。青山店の展覧会は、「Special Projects」というカテゴリの中の一つのコンテンツとして、掲載されていたため、探すのに若干苦労しました。
プラダ財団の支援によりコストをかけている取り組みなら、HPで「プラダ 青山店」など大項目として一つ独立していただけると探しやすいです。
▶︎ まとめ
いかがだったでしょうか?展覧会で気付きは少なかったですが、建築の面白さが特に記憶に残りました。知名度も低いため(?)、ゆったり見ることができます。青山に行った際、フラッと寄ることをおすすめします。
また、プラダ青山と同様に、無料で現代アートを展示している近くのスペースとして、「エスパス ルイ・ヴィトン東京」があります。時間があれば、プラダとヴィトン両方行くこともおすすめです。
▶︎ 今日の美術館飯
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