展覧会レビュー:国立科学博物館「特別展"恐竜博2023"」
上野の国立科学博物館で開催中の「恐竜博2023」に行ってきました。その感想を書きます(約1,600文字、写真約15枚)。
結論から言うと、鎧竜ズールなど日本初上陸の化石もあって貴重なものが見れましたが、1)全体的にボリューム不足、2)大人2,200円は高いため、満足度は低かったです。国立科学博物館の特別展は当分行かなくてもいいかな、と思いました。おすすめ度は★2です。常設展だけに行った方が学びは多いし、コスパもいいのではないでしょうか。
特別展"恐竜博2023"
この特別展は大きく5つの章に分けられています。全体的に展示数は少なく、かかる時間も1時間前後だったため、物足りない印象でした。
なお、事前予約は2週間前までに済ませた方がいいです。
説明書きは丁寧なので、小学生以降や大人は楽しめると思います。
トゲトゲの進化の過程や、ティラノサウルスに噛まれた跡がある化石も面白かったし、ワニと恐竜の足の構造の違いも記憶に残りました。
しかし、内容が少なかったため2,200円は高いです。常設展込の値段(常設展の場合:630円)ですが、展示のボリュームからして割高と感じました。もう国立博物館の特別展には当分行かなくていいかな、と思ったほどです。
子供は「トゲトゲは襲われないようにするため!」と理解していましたが、学びはそれ以上でも以下でもなかったです。付き添いの大人2,200円という値段の高さはどうしても引っかかりました(体感1,000円くらい)。
また、未就学児にとっても物足りない内容だったのではないでしょうか。特に、恐竜博や大哺乳類展などの特別展には小さな子供がたくさん来ます。彼らにとって、この展示に足を運んだことは今後の好奇心のきっかけにもなるでしょう。難しい文字を読めない未就学児のために、例えば、イラストを増やして視覚的にわかりやすい展示にする、触って楽しめる展示を増やすなど、子供の好奇心に最大限貢献できる工夫があった方がいいと思いました。
第一章 装盾類の進化
第2章 鎧竜ズールのすべて
第3章 北半球における獣脚類の進化
NHK 恐竜超世界シアター
その次に「第4章 南半球における獣脚類の進化」「第5章 絶滅の最新研究」がありますが、量は少なめ。子供はもう早く出たいムードでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?貴重な化石がたくさん見ることができて勉強にはなりましたが、ボリュームが少ないし、値段が高い。常設展(630円)だけに行った方が学びも多いし、楽しいと思いました。