南イタリアへ潜入。ナポリ_Napoli_ Naples
ナポリ・ワイルド・スピード
午後20時、イタリアのナポリ(伊: Napoli, 英: Naples)に着いた。
夜だが外はまだ明るい。
現金両替したい場合は
日本で日本円→ユーロにしておくのが一番お得なそうだ。
(でもイタリアはカードOKなところばかりじゃ)
我々は現金手元に0だったので
ナポリ空港で少し両替をしてタクシーに乗り込む。
かわいい顔した若いイタリア男性運転手。
好青年じゃないか、と安心していると
このタクシーに到着早々洗礼を受ける。
ハンドル握るやいなや時速何キロか知らんが飛ばしながら
iPadでがんがんサッカー見まくり、
whatsappでメッセージぴこぴこ送りまくり、
渋滞に向かって(おそらく汚い言葉で)やじ飛ばしまくり。
怖ぇな~・・はずれ引いたか~、と周り見てみると
スマホ見ながら運転している人多いぞ?!
サッカーの大事な試合でもあったのだろうか?!、
クラクション鳴らしまくり、クラクションの方もこんなに頻繁に
出番があって鳴らされ甲斐があることだろう。
そして日本だったら今週日曜に即バンキシャ!で
公開処刑されるであろう煽り方、
車間距離は体感2ミリ、車の追い越し方も尋常じゃない。
渋滞で動けない状態なのに
一台先を追い越そうとし横にはみ出す、それを後ろの車が連なって
同じことをするので扇状に広がる、どんどん横に広がっていく・・。
↑今思えば、この列が横になっていく感じ・・車だけでなく
駅や観光地でありとあらゆる列を成すときに
イタリアで見られた光景だったような・・。
てか3車線なのに4列以上並んで走ってるぞ?と
脳内実況は加速し(ドライブだけに)ツッコミどころ満載だったが
郷に入っては郷に従え・・と頭の中で唱え
小心者の私はハラハラするので途中から見て見ぬふりをしていた。
数十分後・・なんとか宿の前に到着・・
「ありがとうグラッツェ( ;∀;)(まだ生きてる・・!)」
と安堵の笑顔で車を降りた後、
夫と恐怖と感動と驚きで、溢れ出す感情を咄嗟に共有し合う。
「やっぱ?!あれはレべチよなw
あれはやばいよな?」
お互いの統計上、少なくともトルコ、ブラジル、
タイ、ベトナムより<<<南イタリアの運転は激しいのではないか、
という位置づけに落ち着いた。
言い換えれば、みんな急に車線変更してくる車や、
急に現れる歩行者を器用によけていたし
縦列駐車も慣れたもん、という感じで
これが通常モードなんだろうなぁ。
そしてナポリではVomeroという地区に5日ほど滞在した。
宿は「ll ramo d'oro」
おじいちゃんオーナーのアパートの一室を借りるというスタイル。
おじいちゃんオーナーがアートのイベント・プロジェクトを主催したり
収集が好きな方らしく、アパート全体がギャラリーにも使われている。
文字通りギャラリーに居住する、という体験でおもしろかった。
(チェックインするまで知らなかったぜ)
前日は飛行機泊だったので
その日は広々ベッドで寝れるすばらしさを味わう。
たのもう~ナポリピザ
時差ボケで夜の20時か21時にはもう眠くて眠くて・・
ぐっすり寝てスッキリ目覚めた。
おじいちゃんにカプチーノを淹れてもらい、
サンドイッチやチーズを食べた。
そうこうするうちにイギリス在住の友人と合流。
ふぁ~( ゚Д゚)とヨーロッパの街並みに感激しながら、
犬のフンの多さに驚愕もしながら
一発目のピザ屋に入った。
その後、歩き疲れて
適当にバスに乗ってみようということになった。
バスチケットは事前に買うらしいのだが、
この時は右も左も分からず
乗った後で運転手に聞くか、周りのお客さんを観察して学ぼう、と
周りに付いていく。
みんな乗った後は特に何もしていない。
↓
ということは降りるときに払うのか。
↓
おっと・・何もせずに降りて行っているぞ・・
↓
まさか・・イタリアって全員バス無料?!
そんなわけないよな?!
と馬鹿な会話をしながら自分たちも降りる。
後で知ったのだがランダムにチケットを
見回りにくる係の人がいて、
ちゃんとチケット買ってないと罰金取られるらしい。
海外はバスや電車のシステムが違うので最初は戸惑いますよね。
ちなみに地下鉄は販売機が分かりやすいところにあって、
逐一チケットを買うことができる。
1日乗り放題等の選択肢もある。
それか紙のチケットを買わずとも、
改札でクレジットカードを直接ピッと
タップして乗り降りすることも可能だったので便利だった。
折り畳み傘大活躍の日
3日目はあいにくの雨だがめげずに観光。
まずはDante駅近くにある
Chiostro Di Santa Chiaraという
修道院/美術館のようなところを見学。
↓
Antica Pizzeria Prigiobboという店で
まーた懲りずにピザを食べる。
↓
Toledo駅のキラキラ地下鉄を見学。
イタリアの地下鉄は下にとても深い、
エスカレーターに乗る体感時間も
日本の駅に比べるととても長い気がした。耳キーンなる
そして結構頻繁にエレベーター・エスカレーターが止まっていて
荷物多いときはオワコン。
一度息切れしながらスーツケースと共に階段上がってたら
高齢の方や足の不自由な方が大変そうに呪いの言葉を吐きながら
一段一段エスカレーターの階段を上っていたのを
実際に見かけたので同情した。
↓
Castel de ovoまで散歩
↓
Vomeroでパスタ食べてこの日は終了
ポンペイの日
イタリア4日目。
流石に最近炭水化物多すぎるわ、と自制し
朝は水、コーヒー、フルーツを多めに摂ってポンペイへいざ出陣!
我々の滞在していたVomeroからポンペイへは電車で約1時間程で行ける。
途中乗り換えをしたPiazza Garibaldi駅のホームには
ポンペイを目指す大勢の人がいた。
ジョーカーの映画に出てきそうな落書きだらけの電車に
ぎゅうぎゅう詰めで乗り込む。
ただでさえ換気も悪く、臭いも結構きつかったのだが
同じ車両におそらく遠足中学生らしき集団が入り込んできた。
混雑度150%。
じっと頭の中でお経を唱えながら耐える。
ここで遠足集団を引き連れる中学校教師のイタリア人女性が
座席の上のポールに掴まりながら、
腕をぶんぶん振り回し、叫ぶ。
「マンマミーア!
子どもたちが車両入り口付近で詰めつめなのよ!
大人たち全員奥に詰めやがれ」(あくまで予想)
「?!?!これ以上詰めれるわけねぇだろw周り見てみろ」的な
おそらく車両にいた全員が思っていたことを、
他のイタリア人男性がピシャッと代弁してくれる。
でもイタリア女教師、
真っ赤な口紅を塗っているだけある、全然負けない。
当車両に乗っている全員の鼓膜が破れる声量で叫びまくる。
「ほーら野郎ども、奥・に・詰・め・てって
言ってんでしょ、協力せんかいこのボケがー!」
(↑は想像だが、イタリア語はswearingが豊富な言語と聞いている。
実際にはもっと汚い表現だったはずだ)
ここでアメリカ人女性現る(おもしろくなってきたぞ)
「Hey! you!! Enooooough. stop it, fxxking shut up RIGHT NOW! otherwise @#$%^&*」
イタリア女教師、子どもたちにそんな姿見せちゃって
教育上良いの・・?と不安になるが
全っ然引かない。
「生徒ども、ほら、みんなはどいてくれないから
あんたたちが無理やりでもいいから奥に行って。
はい、すすめー、はい、すすめー、奥にすすめー」
苦笑の生徒たち、女教師に無理やり押されながら
150%満員御礼インドの電車かよ混雑レベルの車両において、
前に進みはじめる。
すごい雰囲気だぞ・・とジャパニーズな私はこの状況に
感銘を受けながら(?)混雑しすぎて離れ離れになってしまった
友人と夫にアイコンタクトを送る。
ここで私から1メートルくらい離れたところにいた
女子生徒の一人が、嘔吐。
さっき怒鳴っていたアメリカ人女性の服に
全てリバースされたようだ。オーマイガー。
こんだけ空気悪くて(色んな意味で)、
揺らされ続けてたら無理もない・・。
車両にいた全員が「この世の終わり。。」といった顔で
口と鼻を塞ぐ。自分もリバースしたくなかったら、そうするしかない。
年頃の女の子なのに、トラウマになってないかなぁ、
かわいそうに・・・とこちらまで辛くなる。
もうこの車両はカオスそのもの。
なのにポンペイにはまだ着かないという悲しい現実。
やっとこさ到着し、地獄の車両から脱出。
駅のホームでさっきのリバース女子生徒を見かけたが
ぜんぜん平気そうに友達と笑っていた。
張本人は何なら私たちよりもピンピンしていた。
リバース女子生徒もクラスメイトも
叫んでた鬼女教師も、晴天の下、駅のホームでニコニコしている。
電車内であったことなど忘れているかのような表情だ。
切り替え早い。強い。自己肯定感高ぇ。
こちらはもうさっきの状況が強烈すぎて
ポンペイどころじゃないぜ・・、と思いながらも
その昔、火山噴火を生き延びた遺跡を見て回る。
ポンペイは想像以上にでかいので
サンドイッチやスナック、飲料水を
スーパーなどで買って、持って行かれることをおススメします。
カフェや売店も敷地内にあるけど
ディズニーランド並みに並ぶし、高いので
最終手段にするのが良いかなと。
自分の時は、確か昼休憩も含めて
5時間くらい滞在したかなぁ・・。
私は歴史的知識を持ち合わせていなかったので
日本語ガイドを聞きながら見て回った。
端から端までしっかり見て理解しようとすると
体力勝負×集中力との闘いなので
これだけは見たい、っていう建物をマークしておくといいのかも。
その後、少し休憩してディナーへ。
夫と静かな夕食を終えた後、
友人グループがいた
Trattoria da Nennellaというレストランに後入り参加。
店の前にも70人くらいは待ちの客がわいわい
楽しそうにたむろしている。
混んでいる店内になんとか着席すると
突如店内の電気が消され、テーブルをぼんぼん叩きながら
客&ウェイター全員が歌いだし、踊りだすというカオスに遭遇した。
ぱらてぃーぱらてぃ♪なんとかぱらてぃ!
ぱらてぃーぱらてぃ♪なんとかぱらてぃ!
あれは誕生日でもなかったし、独身パーティーでもなかったし
はたまたサッカーの何かをお祝いしていたのか未だに分からない。。
分からないままとりあえず見様見真似で
歌って手を叩いて参加した。