【バーテンダーがゆく、ベルリン旅行 : 2023年9月】
皆様、ごきげんよう。バーテンダーの安部直柔(アベ ナオナリ)です。現在はメルボルンでバーテンダーをしています。
2023年12月末までロンドンで約2年間バーテンダーをしていました。その間に、ヨーロッパへ旅行に行くこともあり、からその旅先で出会ったオススメの場所、レストランやバーなどをいくつか紹介していこうと思います。
前回の投稿で『バーテンダーがゆく、ブライトン日帰り旅行 : 2023年4月』について綴ったので是非そちらも読んでみてください。
今回は『バーテンダーがゆく、ベルリン旅行 : 2023年9月』
約半年ぶりとなる、イギリス国外への旅行先はベルリン。当時勤めていた職場が5月にスタートしてから、忙しくて有給休暇を使うタイミングがなかったのですが、寒くなる前に以前から行ってみたかベルリンに行ってきました。
ヨーロッパは秋になると地中海より上のエリアはマジで寒くなるし、天気悪いんでただ旅行するなら寒くなる前にに行くのがオススメです。特に私はマジで寒いのが苦手。
いつものように旅の目的は、レストランとバー、そしてローカル・フード。
では参りましょう。
ベルリンのローカル・フード
Burgermeister Schlesisches Tor
まず、ベルリンについて向かったのがここ。
電車の高架下にある有名なハンバーガー屋さん、なんと昔の公衆便所だったところをお店にしちゃってます。
イギリスでもたまに見かけるんですが、昔使われていた公衆便所をバーなんかに改装してたりします。
たぶんこれはヨーロッパあるある。
ハンバーガーの味は普通なんですけど、ローケーションがユニークだし、夜はナイトクラブ帰りの人達で大繁盛してるみたいです。観光地とネイバーフッドが共存してるのはいいことですよね。
Wen Cheng
ここは中華系ヌードルのビャンビャン麺(麺幅が広めの麺)が有名なお店。ベルリン内に3店舗を展開していて、グーグルのレビュー数が1000件超えておりベルリンでの中華料理の立ち位置が気になったので行ってみた。
人生初のビャンビャン麺だったが、なかなかパンチが効いていた。というのも牛肉のビャンビャン麺をオーダーしたのに、調子に乗って「ラム肉も気になるなー」と思って、ラム肉のトッピングをしてしまった。
着弾して、5分くらいで完食不可能だと気づく。というのもビャンビャン麺の麺自体がめちゃくちゃ多い。店員さんにも「調子に乗って、トッピングしたけど、残してごめん」って、伝えたら笑ってた。私の中のリトル・ナオナリから「いい歳なんだから、早く気づけよ」って言われた気がした。
Curry 36
ベルリンのストリート・フードといえば?
象徴的なのはカリー・ヴルスト(カレーパウダーをかけたソーセージ)
もちろんドネル・ケバブも有名だが、カリー・ヴルストは1950年代にベルリンで生まれたベルリンのソウル・フードなのだ。
ここもベルリン内で、4店舗を展開している。
多分、日中に食べるとそうでもないけど、ベロベロになるまで飲んだあとに食べるとめちゃくちゃ美味かった。
ベルリンのカクテル・バー
Buck and Breck
まずはここ。現代のSNS時代のなかで、「俺らはインスタグラムなんかSNSはやらねぇよ」的なスタンスの男前なバー。
バーっぽくないが実は有名なカクテル・バーで、世界のバー・ランキングにも入った実績がある。扉は鍵が掛かっており、インターフォンを押すと店員さんが来てくれて扉を開けてくれる。
残念ながら基本的に店内撮影禁止なんで、私は写真を撮ってないが久しぶりにカッコいいなと思えるバーだった。このバーがもう15年以上もやってるなんて衝撃だった、その頃から内装などはほとんど変えてないらしい。
カクテルももちろん美味しい。ただ、アルコール強めのカクテルが多いので、オーダーする際は店員さんにどんな感じのカクテルか聞いてからオーダーすることをオススメする。あとは現金のみなので、要注意。
Wax On Bar
次はモダンなスタイルのカクテル・バー。
このバーもここ2年連続で世界のバー・ランキングに入っている。中心地から少し離れたヒップなエリアにあり、お客さんの層も20代から30代が多い印象だった。
カクテルの写真を撮るのを忘れてしまったが、メニューはこんな感じだ。
Velvet
ここはベルリンのローカルな食材をカクテルに使用しているバー。
ベルリンの森や山、公園などに自生している薬草や花を自分達で収穫して液体にしているユニークなスタイルで、おそらく酒好きには、たまらなく楽しく面白いだろう。
またしても写真を撮ってないという不覚。
というのも、店内が暗すぎて写真じゃ良さが分かりづらいのもあった。
とはいえ、行く価値のあるディスティネーション・バーなので、百聞は一見にしかず。是非酒好きな方でベルリンに行く機会があれば行って欲しい。
*カクテル・バーだけでなく、ドイツ・ビールも飲んだが紹介するほどではないので割愛します。
ディスティネーション・レストラン
Nobelhart & Schmutzig
ここはベルリンを代表するサスティナビリティ・レストラン。
サスティナビリティ=持続可能性
とは何なのか、流行りのChap GPTに聞いてみた。
『サスティナビリティー(持続可能性)は、社会・経済・環境の三つの側面が調和しながら、将来世代のニーズを満たす能力を保ちながら、現在のニーズを満たすことを指します。簡単に言えば、「地球や社会を壊さずに、みんなが幸せに暮らせるようにすること」です。』
とのこと。
これを体現してるレストランに今回訪れてみた。
このレストランのことを詳しく書くと長くなるのでまた別で書こうと思う。
外観だけを見ると、まずレストランとは気づかない。私は前を2回素通りしてしまった。
Buck and Breckのときにも書いたがベルリンはこんな感じのイケてる店がある。
私はこういうのが好き、いや大好きだ。
キッチンを囲む20席くらいのカウンターとテーブルが30席くらい。
店内のBGMはレコード、料理は地元の材料を使ったシンプルなスタイルだが、古典的かつモダン。そして全てドイツ産の酒、ワイン、ビール、スピリッツなどなど。
正直、味の好みは分かれると思う。日本人の私でも味が薄いと感じるものはあった。だがしかし、スタイルと彼らの思想はめちゃくちゃ素敵だ。
彼らはTHE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS 2024 で No.43に入った。
さらにSUSTAINABLE RESTAURANT AWARD 2024を受賞していた。2024年の世界を代表するサスティナブルなレストランの証である。
もう一つオススメのレストランがこちら。
Julius
ここはernstというベルリンを代表するレストランの姉妹店、場所はernstの向かいにある。
旅行前から予約していたのだが、訪れる数日前に偶然にもワイン・バーで、Juliusのヘッド・シェフと会う機会に恵まれた。彼は日本人で東京、パリ、ベルリンと移って、ernstで勤務したのちにJuliusのヘッド・シェフに就いたとのこと。他にも日本人スタッフが数名とほぼチーム・ジャパニーズだ。
コース料理とグラス・ワインとノンアルコール・ドリンクなどをいただきました。
数枚に絞って写真を載せておきます。
味は安定の日本人クオリティ、美味いぞ。久しぶりに日本人シェフの料理を食べたが、1人で唸っていた。
もちろん彼の技術があってこそだと思うが、日本人シェフ達が海外で活躍している理由が理解できた。またベルリンを訪れた時に、彼が居れば彼の料理を食べに行きたい。
オススメのカフェ
ここからはカフェを紹介しよう。
Five Elephant Kreuzberg
ここはまさにネイバーフッドなカフェ。
集合住宅地の地上階にポツンとある感じなんですけど、平日の昼間に行ったのに近所の方々で賑わってました。まさにヨーロッパのローカルなカフェて雰囲気。
BEN RAHIM
ここはスペシャリティ・コーヒーとバクラヴァ(トルコの伝統菓子)が味わえるカフェ。
ドイツ全土に言えるのが、トルコからの移民が多いのでトルコ系の人たちがやってるお店がけっこうあります。このカフェもその1つ。
SOFI
次はベーカリー・カフェ。
おそらくここは結構有名で、観光客やリモート・ワーカー達で賑わってました。テラス席と中2階のフロアがあり、ランチにも使える感じの使い勝手の良さそうなカフェでした。
番外編
Absinthdepot Berlin
ここはヨーロッパ屈指のアブサン・ボトルショップ。もちろん店内でアブサンを飲む事もできます。フランス人のご主人がオーナーでアブサンを飲みながら、飲んでるアブサンのことを教えてくれます。
薬草酒好きには、堪らなく楽しいショップなんで是非行って欲しい場所です。
実はまだ他にもいろいろ行ったんですが、情報量が多すぎなんでこのくらいに留めておきます。
では次回まで!ビス・バルド!
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