寄り添うラジオ
元旦からもう3日が経って、今日から仕事です。
ここ3日くらいの間、衝撃的なニュースが続き、テレビの映像がしんどいなあと感じています。
先日、星野源さんのANNが、急遽生放送に変更されました。
ラジオが必要になる時って、非常時が多い。
私も胆振日高地震でブラックアウトになった時、入院して眠れない夜とか、その時はいつもラジオを聴いて過ごしていました。
停電になって、街じゅうの信号まで真っ暗になってしまい、どこからも情報が得られなかった時、非常電源で放送をし続けてくれた地元FM局。
夜眠れない時、くだらない話とか、ゆるい話で気を紛らわせてくれたANN。
生放送のラジオは、話し手と聞き手のやり取りで成り立っていて
多くのリスナーに対して話しているのにも関わらず、
聴いていると1対1の対話に聞こえてくるのが不思議です。
声だけのやりとりだからこそ、
「そばにいる」感覚が生まれるんだろうなと思います。
人生で辛かった時、「ラジオに救われた」経験があるからこそ、
源さん、生放送に急遽切り替えてくれたんですね。
深夜に、おしゃべりと、音楽と。
ただ、それだけ。
でも、それだけで 十分。
SNSやネットには、あまりにも多くの情報が溢れています。
ネットは便利ではあるけれども、本当なのかどうなのかを見分けることも難しかったりします。
テレビも、目から入る情報が過多だったり、過剰だったり。見たくないものも、目に入ってきたり、聞きたくないことも、耳に入ったりもします。
ラジオは、音声だけ。
ポッドキャストも同様ですが、自分で「何を聴くか」を選ぶことができます。
ラジオって、15分くらいの番組もあれば、2時間、3時間の番組もあります。
それこそ「聴き流し」ていても、そんなに苦にならないのです。
ラジオしか聴けないところにいる時だけではなく、
「何となくテレビに疲れちゃった・・・」という時、私はラジオを聴きます。
今回、地震や事故で避難を余儀なくされている多くの方々に、
被災しなかった私たちは、今、何もできない状態です。
何か力になれることがあれば。
歯痒い思いをしています。
でも、「ラジオ番組」というハブを通じて、
もしかしたら、困難な立場にある方達と思いを繋げることができるのかも
しれないと思うのです。
番組のDJ、パーソナリティの方を介して、
ラジオ番組を通じ
どんな立場にいる人とも、いちリスナーとして繋がることができる。
聴く人それぞれの傍に、寄り添ってくれる。
それが、ラジオの持つ温かさであり、
強みであると思うのです。
不安な夜を過ごすあなたに、
この曲が届きますように。