学校図書館の担当になったら #2 〜蔵書充足率と図書費〜
前回は、「捨てる!」話をしましたが、今日は 廃棄と充足率の話です。
学校図書の予算は、学校の学級数によって変わってきます。
学級数によって、学校に整備しなければならない冊数が決まるからです。
で、整備しなければならない冊数にたいする実際の蔵書数で、どれくらい本が足りているのかがわかります。
詳しくは、こちらのサイトをご覧下さい。
イ 中学校
学級数 蔵書冊数
1~ 2 4,800
3~ 6 4,800+640×(学級数- 2)
7~12 7,360+560×(学級数- 6)
13~18 10,720+480×(学級数-12)
19~30 13,600+320×(学級数-18)
31~ 17,440+160×(学級数-30)
それが少なければ、次の年度の図書費が増額されるかもしれません。 足りていれば、(100%を超えているとか)、充分本はあるよね、という感じで、あまり買ってもらえないかも。
そこで関係してくるのが、本の廃棄です。
ただ 数が足りていればいい、ってもんじゃありません。
「ちゃんと読んでもらえる本なのか?」というポイントが重要です。
書架をちゃんと見て、古くなったりして読まれなくなった本を、入れ替える必要があります。
本の代謝を上げるようにしていかなければなりません。
これができるようになると、予算もちゃんとつくし、貸出数も増え来館者も増えます。
今年の貸出数は、昨年の貸出数の1.6倍にもなりました。
本を減らすことで、大きなメリットを生むことができます。
予算がないと、新しい本の購入ができません。その予算を生むためにも、思い切って本を減らしてみましょう。
本の減らし方は意外と難しいので、学校司書さんや、他の司書教諭さんに聞きながら進めると良いと思います。
減らしてスカスカになった棚を、不安に思わないで下さい。
配架の仕方を工夫することで、書架が見違えるようになります。
これは、次回 「分類と配架の仕方」でお話しますね。
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