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【今週の読書】『家族と社会が壊れるとき』他6冊
こんにちは、ナカちゃんです。
春休みに入って初めての休日です。
忙しくて、あまり本が読めていなかったのですが、
2週間前に入れた本を何とか読み終えて、新しい本に入れ替えました。
備忘録的まとめですが、本選びのヒントになれたら嬉しいです。
(なんとなく、おすすめ順に並べてみました!)
1 『家族と社会が壊れるとき』 是枝裕和/ ケン・ローチ 著
2人の映画監督が、「不平等な社会」をどのように映し出し、描こうとしているのか。コロナ前、コロナ後の不安定な社会情勢が、私達の生活や精神に与える影響について鋭く論説しています。テレビや映画などの「表現の自由」や「独立性」についても論じられており、今、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
最後に若い人たちに向けてのメッセージを送るとすれば、それは第一に謝罪です。旧世代である私たちは、世界を悪いやり方で残してしまいました。不平等と搾取、そして環境破壊。私たちに続くあなたたちは、もっとうまくやならければなりません。
第2に、どうか歴史を繙いてください、ということです。なぜなら、もし歴史を知れば、何が間違っていたのか、そしてなぜ私たちが、現在の状況にあるのかがわかります。じつに明白にわかるのです。
古い言い回しに、「すべてを試し、良いものだけを固持せよ」ということばがあります。言い換えれば、私たちが毎日耳にする決まり文句(クリシェ)を疑え、ということです。
ケン・ローチの言葉からの引用です。
Z世代と呼ばれる若い人たちに向けて、こんなに正直で誠実な言葉を贈る人を、私はそんなに多くは知りません。
この本の中には、示唆に富む言葉がたくさんあります。コロナ後の社会がどうあってほしいのか、一人ひとりが考える、行動に移していく必要がありのではないでしょうか。
2 『社会に届け、沈黙の声』 柴田保之 萬書房
この本を読んだときは、衝撃的でした。
「感情がない」「わかっていない」とされてきた障害を持って生きてきた人たちが、こんなに深く豊かな思考を持ち、言葉を持っていたなんて。
詩、短歌、俳句と、様々な表現を用いながら、彼らの思いを言葉にすることは、並大抵のことではありません。
我々よりも、ずっと研ぎ澄まされた「人間としての感性」を持つ人々の言葉に耳を傾ける必要性があるのではないか。
障害者福祉や、出生前診断、命の選別の問題を語る時、「当事者である人々」を退けたままの議論で良いのか。
私達は、もっと丁寧に、時間をかけて、彼らの言葉を聞き、「対話する」必要があるのではないかと感じました。
関連図書として、この本も紹介しておきます。
3 『「家庭」であり「学校」であること 北海道家庭学校の暮らしと教育』
4 『子ども虐待は、なくせる』 今一生 日本評論社
5 『ゴールデンタイムの消費期限』 斜線堂有紀 祥伝社
6 『坂口安吾作品集 残酷な遊戯、花妖』 春陽堂書店
最後の6は、歴史的仮名遣いなどが、そのままで書かれているので、本当に読みにくい。
時間もなかったので、最後まで読了できませんでした(泣)
でも、坂口安吾のファンにとっては、ワクワクする1冊なのではないでしょうか。
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もう、来週は4月。
新しい環境でスタートするために、お引越し、準備の最中です!という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう私も、4月からは通信制大学の1年生。
ワクワクする気持ちと、不安な気持ちと でイッパイですよね。
でも、みんなおんなじです。
一緒にがんばりましょう!
来週は、どんな景色が見えているかな?
楽しみです。
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