【映画】#夏に観たい映画 『スタンド・バイ・ミー』
毎日、暑いですね。
いつまで続くのかわからない酷暑の中、皆さんはいかがお過ごしですか?
夏に観たい映画とか、本とか。
今の時期、よく話題にのぼりますが、
今年は「怖い話」とか「ホラー系」がよく取り上げられているように感じます。
今回は、映画『スタンド・バイ・ミー』とスティーブン・キングの話にお付き合いくださいませ。
1 夏休みの少年たち 王道の映画『スタンド・バイ・ミー』
このお題で書こうと思った時に、パッと思いついたのが スティーブン・キング原作、あまりにも有名な名作映画『スタンド・バイ・ミー』でした。
1986年公開のこの映画ですが、思春期の少年4人が、死体探しの旅に出る話です。
その中で、クリス役を演じたのが、16歳のリヴァー・フェニックスです。
彼の存在を一躍世界に知らしめたのも、この映画でした。
その後、一気にスターダムを駆け上った彼は、14本の映画に出演。
タイタニックのジャック役にも抜擢されようとしていた最中、
23歳の若さでドラックの過剰摂取により命を落としてしまいます。
今でも、「伝説」として語り継がれる「名優」です。
リヴァー・フェニックスって、どんな人?と思う若い方も多いかと思うので、
参考になりそうなサイトを2つご紹介。
この映画が公開された当時、私はまだ中学生か高校生くらいだったのですが、
夏休みに度々テレビで放送されていたこの映画の「本当の良さ」というか「本当の意味」を理解できていなかったような気がします。
洋画全盛期だったこともあり、リヴァー・フェニックスは日本でも大変な人気で、
オーバードーズで亡くなったというニュースも、ネットがなかった時代にもかかわらず世界中に衝撃を与えました。
(ちなみに、弟は『ジョーカー』でアカデミー主演男優賞を受賞した ホアキン・フェニックスなんですね。)
50代になり、改めて『スタンド・バイ・ミー』を観ると、
10代の頃に気がつかなかった様々な「深い意味」に気づくことができます。
短い命を生き急いだ、リヴァー・フェニックスの
危うくも強い眼差しが、私たちに「戻らない時間と友情」の大切さを
訴えかけてくるのです。
2 原作は、「ホラーの帝王」スティーブン・キングのホラー小説
原作は、「ホラーの帝王」と言われているスティーブン・キングの『The Body』という中編です。
(The Body=死体 という意味ですね)
今年は、スティーブン・キング作家デビュー50周年にあたり、
特設サイトが設けられていたり、最新作『死者は嘘をつかない』が話題になっています。
ホラー好きの方なら、どれかは必ず観たことがある、読んだことのある大御所です。
息子さんはオーウェン・フィリップで、作家として活躍しています。
映画『スタンド・バイ・ミー』の原作は、
新潮文庫 『スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編』に収められています。
原作の方がいいとか、どうとか、必ずそういう話になるのですが、
それは置いておいて、小説の方が、より深く考えさせられる内容だったと思います。
最初に読んだのが、大学生くらいの時だったので、
映画を見た時よりも、少しは大人になっていたのかもしれないなと。
(特に、ラストは染み入りますね・・・・)
スティーブン・キングの半自伝的小説であることもあり、
すっかり大人になってしまった人たち(私も含めて)がこの本を再読してみると
もっともっと、深いところで共感したり、理解することができるような気がします。
3 人生のその時々で、見え方、感じ方が変わっても良いのが、映画や本
人生の中で、「何度でも出会える」のが、映画や本。
人生のその時々で、必要な時に再会したり、出会ったりするのが
あなたに必要な「映画」や「本」だったりするのかな、と
最近は実感しています。
誰かに紹介された映画や本が、「今のあなた」に刺さらなくても
もしかしたら、「未来のあなた」に思い出してもらえたら、と思うのです。
私自身も、こうして記事を書くことで、
色々な本や映画と、「再会」し、新しい発見をすることができているのですから。
この夏休みが、色々な場所で、色々な人たちと出会う機会となるように、
たくさんの映画や本と出会う時間になって欲しいと
願っています。
そして、かつて少年・少女だったあなたにも、
スクリーンや本で、あの頃の自分と
再会して欲しいな、とも、思っているのです。
皆さんにとって、
ステキな夏になりますように。