【本】 良かったな、源さん... 『いのちの車窓から 2』
久しぶりに本の話です。
『いのちの車窓から 1』が出て、けっこう経つのですね。久しぶりに
星野源さんの最新本を読みました。(7年ぶりとか。)
国民的歌手(?)になり、売れっ子になり、そして、みんなが羨む女性と結婚し、、、。
となりのゲンちゃんが、手の届かない存在になってしまったなあ、と
遠くから眺めている感じになってしまったのですが、
本人としては、どんな風に思っているのだろう。。。。
そんな矢先の出版だったので、ワクワクしながら読んでみました。
テレビやドラマで見る源さんと、ラジオや文章で見る源さんは、
違う顔をしています。(そんな気がする)
先日、うそ太郎になっている源さんと親方を見て、とてもノスタルジックな感傷に浸っていたわたくし。
(おもえもんも観たかった。。。。)
本を読んでみると、2017年頃からの源さんの心象が
出来事と共に書かれています。
人の日記を、こそっと盗み読んでいるような雰囲気が。。。
札幌真駒内ドームでのカラス事件、ツアー参戦していた私は
オンタイムで遭遇した出来事だったので
ニヤニヤしながら読んでました。
7年って、長いような、短いような。
逃げ恥でドラマも曲も大ヒット。
国民的スターになった源さんですが、
「源ちゃん、大丈夫かなあ・・・・」
古くからのファンの方なら、一度は思ったはずです。
やっぱりそうだったか。
しんどかったんだ。
若いころの源さんなら、そのまま突っ走って、バーン!とぶっ倒れる。
でも、今回は、そうならなかった。
それは、なぜか。
源さん自身が「困った」「辛い」と言える相手が増えたこと。
親身になって、源さんのことを心配し、あれこれと世話を焼いてくれる人が
周りにいるということ。
良かったなあ、源さん。
働く男のままの源さんなら、
この人きっと1人で倒れたまま、どうかなるんじゃないかと思ってたから。
最後の方になると、奥さんとの話が出てきます。
言葉は少ないですが、ぽつぽつとつながる会話のテンポが なんとも言えず良くて。
奥さんの方も、テレビで見ているようなイメージとは違って
源さんと波長があうのだろうなと感じました。
寝る前って、ブルーライトが良くないらしいです。
本や漫画を読もうとするのですが、どんなものを読もうか、ちょっと考えてしまいますよね。
あまり、頭使うようなアカデミックなものは読みたくないし、おっかないやつとか、気持ち悪くなるような小説やマンガもいやだし。
そうなると、源さんのエッセイがちょうどいい。
散文調のエッセイなので、さらっと読めてしまいますし、
気持ちがラクになったり、ほっこりするような内容になっています。
人間だもの、落ち込んだり、調子悪くなることもあるさ。
傍から見たら、いいことばっかり続く人であっても、その裏では強いストレスを感じて
どんどん精神の状態が悪くなっていくこともよくあることです。
自分のことを正直にエッセイに綴る源さんの文章を読んで、
私も励まされました。
こんな自分でも、生きてていいんだ。
助けてもらっても、いいんだ。
家族や友だちって、面倒くさいけど、ありがたい。
一人でなんでもがんばろうとして倒れた源さんが、
誰かを頼ることで、支えられることで、日常を愛すべき時間に変えることができた。
だったら、私にもそんな生き方ができるかもしれない。
今日は、だめだったけど、
もしかしたら、明日は楽しく生きられるかもしれない。
ベットの中で、祈るようにこの本を読み
そんな仄かな希望を持ちながら、
私は眠りにつくのです。