広島に思いを馳せる日

私は関東の人間で、広島には親戚がいるわけてもない。
でも、広島には特別な思いがある。

今日で75回目の原爆の日を迎えた。
まもなく長崎があり、終戦の日を迎える。

私は30代後半なので、戦争は知らない。
親も戦後生まれだ。
祖父母は戦争を経験しているが、話を聞いたことはない。
今思えばもったいないことをした。話を聞いてみればよかった。

冒頭、特別な思いがある、と記したが、今も忘れられない記憶があるからだ。
地元は埼玉のとある市であるが、そこの中央公民館で夏になると原爆の展示をしていたのである。
小学生の頃、図書館のついでに母と一緒に観に行って深い衝撃が走った。
痛々しい写真の数々。
変形した遺品。
添えられたメッセージ。
それぞれが小学生には衝撃的だったのだ。
何でこんなことに?なんて理解はできず、心のなかに残り続けた。そして徐々に知っていく。
なんてひどいことなのか。そして悲しいことなのか。

小学生で戦争を知ること、とても大事だと今とても感じる。戦争をすることの意味のなさを早い年齢で知ることは必要だと思う。
原爆はなおのこと、目を逸らしてはいけないことで不必要であることを知ったほうがいい。
今の平和は簡単に作られたものではないということを。

あの写真パネルで学んだことは多い。
自分がただ単に観たかっただけなんだろうけど、連れてきてくれた母には感謝である。
息子が大きくなったらちゃんと教えたい。そして広島へ連れていっていきたい。
何かしらの形で伝えていきたい。
そんなことを思う8/6の夜である。

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