国語の教材研究が果てしないので疲れてChatGPTに相談してみた。
こんにちは、今日も明日も授業道、黒瀬直美です。このチャンネルでは、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと語りながらお届けしています。
台風が過ぎ去りましたが、皆さんお元気でしたか?幸いにも、私の近所は大きな被害はなく無事でした。今日は念のため休校となり、私もお休みをいただいて、自宅で教材研究をしていました。
しかし、教材研究が果てしなく感じられて、いくらやっても終わらないように思えてしまい、適度なところで切り上げました。そこで、ツイッターでもつぶやいたのですが、教材研究が果てしないと、疲れてしまいますよね。そこで、思い立ってChatGPTに尋ねてみることにしました。今日は、そのことについてお話ししたいと思います。
国語科における教材研究は、本当に多層的で個別性が高く、大変な作業です。そもそも国語、つまり言葉は自然言語です。読む、聞く、話す、書くというこれらの活動は、相互に関連しながら徐々に習得されていくものですが、その背景には、それぞれの生活環境、経験、生育歴が大きく影響しており、定型化しにくい領域でもあります。
また、国語科の教材ジャンルについてですが、たとえば評論文は、時代ごとに価値観が変わっていくため、教科書においても入れ替わりが激しい分野です。時代の流れが速いため、教科書に掲載されている内容が古く感じることもあります。これも、頻繁に新しい内容に更新される理由です。
さらに、文学については、教師間での解釈の違いが大きく、また先生ごとにアプローチ方法が異なるジャンルでもあります。そして、古典については比較的定型化しやすいジャンルですが、それでも教師独自の世界観が色濃く反映されやすい分野です。
これに加えて、最近ではICTやAIといった新しい教え方が取り入れられ、教材の扱いも個別性や多様性が非常に高くなっています。
授業者によっても様々な方法があります。たとえば、自分が受けてきた授業の影響が大きく、その授業が多様であればあるほど、さまざまな授業スタイルが生まれます。また、教師が学んできた教育方法によっても授業の内容やアプローチが異なってきます。
たとえば、教科教育で学んできた方は教科教育の教授法に影響を受けるでしょうし、国文学や日本文学で学ばれた方は、教育内容にフォーカスしがちです。このように、授業者によって授業観や指導方法、解釈が非常に多様であることが、大きな課題でもあります。
さらに、生徒の実態によっても授業の方法を変えなければなりません。たとえば、授業中、なかなか集中できない生徒もいれば、学力が非常に高く、深い解釈を必要とする生徒もいます。このように、生徒実態によっても教え方が多様になります。そのため、国語科は非常に定型化やマニュアル化が難しい分野だと感じます。
これを数学や理科などと比較してみると、たとえば、定理や公式などの非常に客観性の高い分野では、教える内容があまり変わらないため、教え方も定番化しやすく、共有化が進みやすいでしょう。しかし、国語科の重層性と個別性、多様な教え方の中で、定型化や共有化が難しいのが現実です。
このような状況の中で、どうすればよいのか、教材研究の負担をどうやって減らすべきかをChatGPTに尋ねてみました。私のプロンプトはこうです。「あなたは教育コンサルタントです。私は中学校と高等学校の国語科教員なのですが、国語科は授業者の解釈によって教材研究や授業方法が異なるため、定型化やマニュアル化が難しく、過重な業務負担から抜け出せません。解決策をマークダウン方式でお願いします。」と問いかけました。
ChatGPTの提案として、まず第一に「共通化とリソース共有」が挙げられました。具体的には、全国の国語科教員が利用できるような教材バンクを設立し、独自に開発した教材を共有するプラットフォームを構築するというアイデアです。テーマ別に教材を整理し、授業目標ごとにガイドラインを作成することが提案されました。これは、非常に良いアイデアだと思いました。私が引退したら(笑)実現してみても?とも思いましたが、既にそうしたサイトがあるかもしれませんので、もしご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。
次に、授業スタイルの多様化とサポートが提案されました。これは、授業のスタイルをいくつかのパターンに分類し、教師が自分に合ったスタイルを選べるように参考資料を提供するというものです。また、授業スタイルに応じたサポートチームを設置し、単元学習型のサポートチームなどがあると良いのではないかとの提案もありました。これも非常に興味深い提案で、もし同様の取り組みをしている方がいらっしゃれば、情報をお寄せいただきたいです。
三番目に、教材研究の効率化が提案されました。これは、教材研究の標準化ガイドラインを作成するというものです。すでに教科書会社が指導書を提供していることを考えると、デジタルツールを活用して負担を軽減する方法も提案されました。これも既に実施されている面が多いかもしれませんが、より一層の工夫が求められる部分です。
四番目は、教員の負担軽減とワークライフバランスの向上です。時間管理ツールの導入や、教員間での業務分担、さらには事務作業をサポートするスタッフの雇用などが提案されました。これは、学校全体で取り組むべき課題です。
五番目は、研修とプロフェッショナルディベロップメントです。定期的な研修を通じて教員のスキルアップを図り、また、オンラインコミュニティを活用して教員同士が助け合う仕組みを作るという提案です。これは、私が現在行っている「今日も明日も授業道オンライン交流会」での取り組みと重なる部分があり、少し誇らしく感じました。
六番目は、フィードバックと継続的改善です。定期的なフィードバックを行い、改善点を見つけてPDCAサイクルを回すことが提案されました。これは、まだ具体的なイメージが浮かびにくいですが、取り組む価値はありそうです。
このように、ChatGPTに相談して得た提案をもとに、教材研究を共有化することや、授業スタイルのパターン化とサポートチームの設立など、新しい視点を得ることができました。今後、これらを念頭に置きながら、教材研究を進めていきたいと思います。
ということで、教材研究が大変だと感じたのでChatGPTに尋ねてみた話でした。皆さんも教材研究で苦労されていると思います。何か良い方法があれば、ぜひ教えてください。
この配信が参考になったと思われたら、ぜひスター評価をお願いします。励みになります。最近はTwitterやコメント欄で、私の配信を参考にしてくださった先生方からのお言葉をいただくことが多く、本当に嬉しく感じています。
こういったことをきっかけに、さまざまな便利なツールを活用したり、楽しい取り組みを行ったり、そして未来の国語教育のために、先生方が少しでも楽になるための工夫をしていきたいと思っています。
それでは、今日はこれで終わりにしたいと思います。お付き合いくださり、ありがとうございました。またお会いしましょう。