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厳しい指摘が飛び交う国語の研修会と熱量の高い人たちが集まるオンラインイベント参加報告
皆さん、こんにちは!今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
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さて、今回は、先日参加した二つの研修会についてお話ししたいと思います。10月19日(土)に、オンラインで二つの研修会に参加してきました。
ひろしま水脈の会の濃密さ
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まず、夕方には、私が所属している「広島水脈(みお)の会」という国語教育の勉強会に参加しました。
この会は、2、3時間かけて一人の実践提案を深掘りするという、非常に濃密な会です。
顧問の世羅博昭先生は、鳴門教育大学、長崎大学、四国学院大学の教授を歴任され、現在は地元広島で私たちを指導してくださっています。
この勉強会では、主に大村はま先生の単元学習を学び、その考え方を軸に国語教育を深めています。
そして、この会の一番の特徴は、参加者同士が忖度なく、厳しい指摘を飛び交わすというところにあります。骨太で厚みのある研修会です。
具体的には、以下のような点が議論されます。
実践提案の必然性:生徒の主体性を喚起するための工夫がされているか。
目標設定:目標達成のための具体的な手立てが講じられているか。
単元構成:どの部分で生徒の意見や感想を集約し、対話によって思考を深化させているか。
生徒への丸投げになっていないか:教師が学習課題で何を求めているのかを明確にしているか。
教材の扱い:教材研究をきちんと行い、教材観を深めているか。
例えば、ある先生が1年間かけて行う単元について発表された際、古典の冊子を生徒全員分、自費で購入してローテーションで読ませるという実践報告がありました。
これに対し、「誰もそんなことはやらない」「自分のマニアックな実践をしたいのか、それとも実践を広めたいのか」といった厳しい指摘が飛び交いました。
最後に、世羅先生から、教材観、生徒の主体性、系統性、国語としての位置づけ、評価などについて、実践を批判的に見ながらも温かい言葉で、改善点を指摘してくださいます。
この厳しい指摘と温かい指導のおかげで、私は成長できたと実感しています。
学びとビーイングのオンラインイベント
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夜には、「学びとビーング」のオンラインイベントに参加しました。
こちらの本の執筆陣に参加させてもらったので、その人達とのオンラインイベントに登壇させていただきました。
ここでは、熱量の高い人々が集まり、教育に関する実践報告や意見交換が行われました。
私も10分間で自分の実践報告をさせていただきました。
他の発表者の方々も非常に刺激的でした。
札幌新陽高校の田渕先生は、学校の組織改革について、授業改革を通じて学校を変えたという報告をされました。
また、宮崎東高等学校の西山先生は、総合的な探究の時間の立ち上げから発展までの取り組みについて報告されました。
ブレイクアウトルームでは、参加者の方々から「実践が素晴らしいが、組織的に共有されているのか」という質問を受けました。
これは、私がいつも感じている課題でもあります。
国語科の先生方は、それぞれの方法論を持っており、なかなか実践が浸透しないのが現状です。同僚の愚痴や組織の課題に話が及ぶこともありました。
また、学校をバージョンアップさせるためには、人的流動性が必要であるという意見が出ました。
外部人材を活用し、民間のような視点を取り入れることで、教育現場の古い体質を変革できるという話もありました。
先進的な取り組みにはいつも孤独がつきまとう
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世羅先生の言葉を借りるなら、「変革者は常に孤独である」。
しかし、志を同じくする仲間と繋がり、少しずつ波を大きくしていくことが重要だと感じました。
今回の研修会を通して、熱量の高い人々に触れることが、自己成長に繋がると改めて実感しました。
これからも様々な場所で学び続け、より良い教育を追求していきたいと思います。何か良い勉強会があれば、ぜひお誘いください!
それでは、今日はこの辺で。またお会いしましょう!