大学生が授業見学にやってきた!
2022年の11月。
知り合いの大学の教授お二人のオファーによって、前任校(公立高等学校)で大学生の皆さんに授業を見に来てもらいました。
なぜわざわざ前任校を選んだのか、聞いてみますと、
ということなのでした。
確かにその通り・・・厳しい教育現場での現実を見るのは非常に意味があります。
ただ、前任校の生徒は勉強に前向きではないし、授業中ちゃんと話を聞いていないし・・・そりゃー日々しつけていますけど・・・と言いましたが、まあ、その辺は織り込み済み。
生徒にその話をすると、なんと目を輝かせていました。
・・・・お兄さん、お姉さんが来るのが楽しみらしい・・・・(汗
やはり外部の人が来るのは良いことですね~
高校2年古典B「鴻門の会」で、張り切る
当日は張り切っていて、難しい漢文の鴻門の会でしたが、がんばっていました。
できすぎ君です。
でも、普段の積み上げ不足で、誤答の連続で笑いを取っていました。
難しい単元なので、歴史的背景やあらすじの確認は自作のマンガを活用していました。
一部掲載します。
学生さんにも当日の資料はすべて事前配布して行いました。
学生さんも相当熱心に事前学習してこられていましたね。
授業後、別室で検討会を行い、じゃんじゃん質問が・・・
Q1 教科書を机上に置いていなくて、プリントとPCがメインでしたが、教科書は使わないのですか?
答え:教科書まで見ると、あちこち見なければならず、認知の負荷がかかるので、プリントで完結するように工夫している。PCは画面共有で使い、板書すると認識づらいせいとの負荷を下げてくれるので、PCはとても活用している。
Q2 復習の時間を十分取られていた。いつもそうされるのですか?
答え:復習の時間を取らないと、生徒はほとんど忘れているので、内容を深められない。ましてや鴻門の会は長くて非常に複雑なので、アニメ番組の前回のあらすじのように詳しくやっている。3~4回目には定着していく。
Q3 スライド=資料が印象的で、本文に目が行かないのでは?
答え:絵があることでちょっと読もうかな、という気になっている。もともと読まない、読めない生徒には、サポートが必要。
しかしながら、某大学学会では「生徒の解釈を阻害している」というご批判を受けた。
厳しい生徒実態では、何でも投入して、生徒が夢中になれる状態を作ってやることの方が教育的なのでは。
Q4 授業プリントやスライドに用いた時間は?
答え:人より作業が早いほうであり、今までのデータの蓄積もあり、資料作りはとても楽しいので余り苦にならない。
学生のうちにこういうデータ作成のスキルは上げておいた方が良いと思う。
でも働き方改革でいくと、こういうデータは教科内で共有すると良いと思う。
でも、他人の作成したプリントは使いにくいんですよね~
・・・なんだか長くなりそうなので、ここはパート1にして、また続けようと思います。