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民衆の物語を代弁するクリエーターのニュースを見た。
それは昨年大規模な暴動を起こした大勢の香港の人たちが、静かに、熱意ある様子で、ある展覧会を訪れている様子でした。
社会問題と聞くと脳みそが苦手意識を起こして逃げる体質ですが、
それでもニュースで昨年から目に入ってきた
香港の民衆による抗議活動。
暴動に近い行動は権力に押さえ込まれて解決を遠ざけている、という現状。
自分の国のことではないので、
見ている時は同情しても結局他人事の私です。
それが今朝、ニュースの前に動きが止まって、コーヒーを持ったまま、見入っていたんです。
それは、丸めがねで人の良さそうな、信頼できる目の輝きを持った30代くらいのポッチャリ青年クリエーターが作った
『100人の物語の冊子』の展示会でした。
置かれていた冊子の大きさは
“よく使うサイズの折り紙”くらい。
一枚の紙の厚さは画用紙くらい。
ページ数は10から20ページでしょうか。
真っ白い厚紙に、彼はその人だけの物語を
イラストで一枚ずつ表現して、
ひとり一冊の白い丁寧な本に創りあげている。
だから100冊。100人の物語の展示会になっている。
そこは、じぶんの物語になった冊子を見にくる人もいるし、他の人の冊子を見にくる人もいるとニュースは言っていました。
抗議行動が激烈化すればするほど、
肝心な解決からは遠ざかり、
民衆はますます国を嫌い、政府を呪い、
権力を憎みますから、国を離れたがる。
心は決して、いい方向には向かないことを、
彼のクリエーター魂が憂いだのだと思います。
そこで、自分にできることを始めたようです。
僕が、あなたの話を聞きます、そして本にまとめて、発表してはどうですか、と。
すると、じぶんの思いを表現してほしいという人々が次々出てきたそうです。
そのうち、その本を見たいという人が、
たくさん訪れている、
それがニュースになっていたのです。
そんなに大きくない展示場は、
壁の棚に並べられたり、貼られた、
たくさんの普通の人の人生をコマどりした本があって、それを食い入るように見る人たちの背中でした。
暴動を起こした人たちの気配はないです。
彼が折り紙大の白い厚紙に描いているのは、
主にイラストで、名前ペンみたいな太さの黒いペンで線画きしたシンプルなものでしたが、
そこに少し文が添えてあったのかもしれません。
これは私の想像ですが、
人が限られたページ数でじぶんを描き書き残してほしいと思ったら、きっと、
じぶんの人生の中で、読み返したいものを選ぶような気がします。
嬉しくてもいいし、悲しくてもいいし、
それは自由で個性が出るんでしょう。
それを見ながら、私はnoteという領域と、
そこに存在しているクリエーターの方々が
頭の中で、ふわふわ漂っては、ときおり、
きら〜ん、ぽわ〜っと大きくなるような気がして、気がつくと、コーヒーが冷めておりました。
私の知るnote空間は、
香港の人々が激烈したエネルギーとは
正反対のエネルギーが主流になっていますけど、だからと言って、決して、
みんなが満ち足りているわけではないし、
もっともっとと実際は求めているわけです。
そして、自分のスキルでSNSを通じて、
それぞれが何か活動を行なって、
それについては、noteは平和的でいいなあと思ったのと、だけど、
なにか、もっとあるように感じて、
それがなんだろう、とニュースを眺めていて思いました。
いま、ここに書きたいのは、
あんなふうに自分の人生や言いたいことを、
自分の代わりに表現してほしいと思っている
普通の人はたくさんいるのじゃないか、
自費出版で大金をかけるほどじゃないけど、
もっと簡単でいいんだけど、
じぶんの“ここのところ”、
絵にしてまとめてくれる人がいたら、
詩にしてくれる人がいたら、
歌にして歌ってくれる人がいたら、嬉しいなあ、と。
イラストなのか、あるいは俳句や詩なのか、
あるいはコントなのか、わからないけど、
何百万ものお金なんかないけど、
人生の総決算に、じぶんの一番残しておきたいものとして、分量は予算で決めて、1ページ1シーン。それを、noteの人に限らず、
外の普通の人に創ってあげる機会はないのかなあ、とつぶやいていました。
SNSに長けていない人は、まだ結構いて、
見ることはしても、じぶんからSNS世界に入ってはいかず、そういう人の年齢はむしろ、
人生半分は生きたという人が結構います。
日本人は香港の人々のような苦悩下にはいなくても、だからと言って、人生への思い残しの諸々が無いとは言えないですし。
今は心の支えをどこに持っていけばいいのか、不明のように思う人もいる気がします。
私はなにが言いたいのか、いえ、言いたいのではないのですが、
noteの中にある才能を組み合わせたら、立派なカルチャータウンになっているのですし、
それはnote領域ではなく、外に向けてすでに活躍し、役に立てているのでしょうが、
もっと、なにかになる、のでないのかということです。
だって、ここにいる人って、志はあって、じぶんの夢があって、その夢の元にある哲学は、
人の幸せが好きで、人が笑っているのが好きで、人のために何かができている自分になりたいと思っている、愛のかたまりですし。
ああ、また、バカがはじまった。どうしようもないんです、こういう性癖なんで。
私は絵は描けません、字も汚いし、コーヒーもおいしくいれられません。家計簿はつけられないし、何か計画をしても、いつの間にかズレています。
なので、私にはできることはあまりないように思いますが、さまざまな能力を持った
クリエーターの才能や、
大企業に属しながら、もっとパーソナルな活動領域を作りたいという人が結集する機会が、
外向きにならないか、そんなことを漠然と、
思っています。
私はnoteというシステムについて全く詳細を知りませんから、見当違いのことを言っているんでしょうけど、
クリエーターやマーケッターが集う場所で、
聡明な知能やクリーンなスピリットが、
雑音を気にせずに、純な思いを語る空間だと
とらえています。
大いに笑うのもよし、なんの特にもならないことを子供みたいに無邪気に楽しむのもよし、
人のため、社会のため、地球にために
大いにクリエーションするのもよし、
なんでもいいのだとしたら、
こんなことも書いてみようかと思いました。
書いたこと、言い放ったことは、
宇宙の彼方に刻まれて、
地球を7週まわって戻ってくると、
何かの小説で読んで、そのまま鵜呑みにしている私なもので。
いつか、なにかと一緒になることを思って、放ちました〜!
それ、とんでいけ〜!やっぱり宇宙人になにか手段を提供してもらえないかなあ。
読んでくださったとしたら、あなたはすでに
宇宙の奇跡の領域にタッチしている…。
それは、冗談ですが、
本当に長々とありがとうございました。
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