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点をつないで信じて夢を持つ

心は常に いろんなことを巡る。

過去を振り返ることは後ろ向き、
と思われがちだけど、
私は過去も未来も、
両方思うクセがある。

幸せの女神は前髪しかない、
という表現がある。

幸せになるには前を向くしかない、
という意味だろうけど
前を見て不安になる時もある。

スティーブ・ジョブスが語った話が好きだ。

〜自分たちは未来に先回りして
点をつなげることはできない。
過去を振り返って
点と点をつなげることしかできないんだ。 
だから、今起きていることも、将来、
何かの形で、点同士がつながると
信じなければならない〜

彼は創業者にも関わらず会社を追い出され、
失望の果てに、
自分にはコンピューターだけだ、と
再認識して新しく創り始めたのが

CGアニメーションの革新、
PIXAR(ピクサー)だ。 

トイ・ストーリーを見ることができたのは
ジョブスがクビになったおかげって事だ。

絶望の淵で自分の根っこに気づく。
そんなジョブスを再び
リンゴマークの会社が呼び戻した。

〜何かを信じてください。
直感、運命、人生、カルマ、
なんでもいいんです。

なぜなら、
いつか点がつながることを信じていれば、
人は心に確信を持てるんです〜

これはスタンフォード大の卒業講演で話した言葉だ。
日本なら東大クラスの頭脳明晰な若者たちに
生きるのに大切なのは 自分への信頼だと彼は言ってる。

土台は自分を信じること。その上で、
知識や頭脳を活かすことが出来る。

混乱の渦中にある時、点の意味はわからない。
わかるのは後になってから。

『なにかを信じなさい。
  直感,運命、カルマ、なんでもいい…』

この言葉がすごくカッコいい。
彼は自分がガンであることを、
この時、既に知っていた。
ジョブス自身が、
何かを信じた強さが伝わってくる。

私の机の上には絵が2つある。
アーサー王の肖像画と
赤いカトレアの花の絵だ。

夜、帰宅後、絵の表面のほこりを払い
その前で書いたり考えたりする。

元気を失う時は自分を上に放り上げて、
客観的に自分を見る。

きみは何を心配している?
今自分が死なないなんて言い切れるか?
そんな風にグレイな時を過ごして
明日死んだら後悔しないか?

断言するが、君は若くは戻れない。
終わりに近づいているだけだ。

アーサー王は威厳を持って、
じっとこちらを見ている。

私が王様に話しかける事が出来ない時は
自分を認めていない時だ。

アーサー王の前に座り、
自分をさらし
そして行き着く。

夢を描く私の人生を信じよう、と。

すると、
時間の矢の太さと輝きが増してきた。
なんだっていい、とジョブスも言っている。

次の私の夢は、胸のうちに明確にある。

夢を持ったって、叶えなきゃ意味がない、
ダメだったら無駄な人生になる、と、
もう一人の自分がまた囁く。

そこが第一のハードルだ。

そんなことはどうだっていい。

夢を持っていると 回復力が生まれる。
なんでもいいから信じてみること。
直感、運命、人生、カルマ、なんでもいい。

挫折して得た信念は、きっと、
その人間が生まれてきた理由に近い。

生きることは、
自分の魂の真理を見つけるイベント
なのかもしれない。

アーサー王の横で 赤いカトレアは
ただじっと 私を眺めている。
私も見つめ返すと、花びらに潜んでた
キラキラした粒子が光りだすから不思議だ。

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