左の膝小僧

夜長のベッドの中
ふとした瞬間に記憶の引き出しが開いた

タイトルは左の膝小僧

運動会のリレーの練習で派手に転んだ
怪我した膝小僧の傷は思ったより酷くて
仕事から帰宅したあなたに真っ先に見せた

こいつはひどいわ。病院連れてってあげるから。

それが実行される事はなく
仕事に忙しいあなたに催促も出来ずに

私の膝小僧は忘れ去られ

時間だけが過ぎたけれど
私の膝小僧の傷は一生消えない主張をし続けてる

膝小僧が出るスカートは、今も履けない