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Naomi_Nが展覧会で買った図録・書籍&グッズ 2021春編


思いがけず連載になった「展覧会&ミュージアムグッズ 何を選んだらいいのか問題」から派生しまして、わたしがここ数ヶ月に出かけた、都内開催の展覧会で買ったものをご紹介する企画です。

残念ながら現在、東京都内の美術館・博物館は概ね臨時休館中です。
なので、ネットでポチれる場合は、そのリンクも一緒にご紹介します!!!

どこへも出かけづらいご時世ですが、できないことより、できることを。
工夫次第で、楽しめることはたくさんあります。そんなヒントになれば幸いです。

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●「特別展 海を渡った古伊万里 ~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」公式図録(¥2,750)


江戸時代(1610年代)、佐賀県有田町で作られ始めたという日本製の磁器。
藍色の美しい「染付」が、全国各地へ「伊万里焼」として広まります。
カラフルな「色絵」の磁器がつくられるようになった1640年代以降、国内で動乱が起きていた中国製の磁器に代わり、日本製が「IMARI」として、東南アジア・ヨーロッパへと輸出されていきました。

この展覧会では、江戸・幕末・明治と数百年にわたって、有田で生まれた古伊万里や世界の磁器の歴史を追いかけられました。
と同時に、第二次世界大戦によって破壊されてしまった陶磁器の個人コレクションを、破壊されたままで展示する、という珍しい企画でもありました。

悲しいかな、美しい陶磁器は、割れていてもやっぱり美しいんです。でも、種類ごとに分けられた破片の山が連なる展示室は、とても異様な光景でした。
修復されたけれど、破片が見つからなくて、一部が欠けてしまったままのものも多数。
戦争によって割られたもの、という事実を目の前にして、本当にぞわっとしましたし、人間って本当に愚かだなぁ、と、悲しくもなりました。
(ちなみにこれらの陶磁器を修復するプロジェクトも動いてるんですよ)

素晴らしい企画だったなぁ、と、余韻に浸りながらミュージアムショップへ。バーコードがついてなかったため、書店では買えなさそうだなぁと思い、そのまま購入しました。

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展覧会は、年末年始にかけ、港区の大倉集古館で開催されていましたが、いま現在、6/13(日)まで、愛知県陶磁美術館で絶賛開催中です。
そして9月下旬からは、山口県立萩美術館・浦上記念館へも巡回予定です。

図録だけでも充実の内容。写真がきれいで、解説も良かったです。
企画監修のキュレイターズさんのECには見つけられませんでしたが、通販できないか、お問い合わせしてみてもいいかもしれません。


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●「舟越 桂 私の中にある泉」展
 ポストカード(¥160)


渋谷区立松濤美術館で行われた展覧会を1月に観に行って、買いました。

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舟越さんの彫刻はよく知っていたものの、展覧会に足を運んだのは初めて。充実した展示内容で、ご本人だけでなく、ご家族の作品なども興味深く観ました。


館内のショップでは、既刊の作品集や過去の図録も売ってましたが、彫刻以上にドローイングが好きだなぁと思い、これを選びました。見る限りでは、展覧会限定のアイテムではなかった様子。

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●「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」展 公式図録(¥1,000)


静嘉堂文庫美術館が誇る、豪華すぎるコレクションがずらっと展示された展覧会でした。(出品リストはこちらから

そこまでページ数は多くありませんが、解説たっぷり・読み応え十分。大学のレポート課題にも参考文献として活用できて、買って良かったです。


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●「前田利為 春雨に真珠をみた人」展 で購入した フランソワ・ポンポンの しろくま(大・小)

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前田家と目黒区といえば、駒場公園にある旧前田伯爵邸。そんなゆかりある目黒区の美術館で開催されていた、前田家コレクションの展覧会。

なんとここで、数年来探していた大好きな動物彫刻家 フランソワ・ポンポンのしろくまが売ってるとはー!!!

スタッフの方に伺うと、ポンポン作品を多数コレクションしている群馬県立館林美術館から、会期中のみ仕入れて販売している、とのこと。

ポンポン作品との出会いは数年前。東京都庭園美術館で展示されているときに遭遇して、ひとめ惚れしました。ショップでこのしろくまも販売してたのに、迷って買わずに帰ってしまって以降、ずーっと出会えなくて・・・だからこのときはもう、涙が出そうになるほど嬉しかったです。

大きい方と小さい方のどっちかを・・・いや、どっちもだ!と、親子のような感じでお迎えしました。毎日愛でています。かわいい。そして館林美術館にも本当に行きたいです。

で、ポンポンといえば!今夏、ついに日本初の回顧展が京都から始まります✨わーいわーい!!!

どんな図録や関連書籍、グッズが登場するか、今から楽しみです。京都に行きたい、そして全部の会場に行きたいです。


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●「吉田 博」展 で購入した 画文集と評伝など

図録はもちろんですが、展示室内で見かけたエッセイなどの文章が素敵で、画文集と評伝を思わず購入してしまいました。

あと、近代の版画作品も好きなので、改めていろんな作家のことを知りたく、東京美術さんの「すぐわかる」シリーズも手に取りました。

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それにしても絶妙なセレクト。やりよりますね、ミュージアムショップさん・・・。

図録を含め、これらは全てネットでポチれますし、本屋さんでも購入できますよ!

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●「テート美術館所蔵 コンスタブル」展 公式図録(¥2,900)& 「クールベと海」展 公式図録(¥2,500)


イングランドに生まれた風景画家  ジョン・コンスタブルさん(1776−1837)と、スイス生まれ・20歳からフランスで過ごした風景画家  ギュスターヴ・クールベさん(1819−1877)。

近しい時代を生きた2人の風景画家にまつわる展覧会が、くしくもほぼ同時期に開催されています。
わたしは、この時代の風景画が特に好きなこともあり、開幕をとても楽しみにしていました。行ってみたら、どちらも期待以上にステキでした✨

残念ながら今は臨時休館中。
クールベ展は、残念ながら今のところECがない様子ですが、コンスタブル展の図録はこちらで、グッズの一部はこちらでポチれます。

図録はどちらもバーコードがないので、おそらく書店では販売されません。
中身も装丁も良いので、ぜひ図録だけでも、多くの方に手にとってもらえたらなぁ。

特にコンスタブル展の図録は、B4変型(310×240mm)というやや大きめサイズ。大きなページでしっかりと作品を楽しめるので、満足度高めです。

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てか、そもそも、コンスタブルの初期から晩年までの作品を集めた回顧展が日本で行われるのは、なんと35年ぶり!!!
この状況下で、イギリスから作品がどっさり来て、無事に開幕できたことは本当に奇跡のようでした。本当に、次はあるのか?、と思ってしまうくらいに貴重な展覧会だったんです。

3月にニコニコ美術館が中継した動画が視聴できます。ぜひこちらをご覧ください。そして、ぜひ図録だけでも!!!


また、クールベ展は、明後日5月2日(日)朝9時~/9日(日)20時~ Eテレ『日曜美術館』で特集されます。

しかも、担当された学芸員さんによる、作品解説の動画配信も。お時間の都合がつくようでしたら、ぜひぜひ!(事前録画 / 両日とも同じ内容 / リアルタイム視聴のみ)

5月6日(木) 19:00~ https://youtu.be/6hVa1TDNykA
5月9日(日) 14:00~ https://youtu.be/OVG6Owg2oOg


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●「渡辺省亭」展 で購入した 評伝(¥3,080)

吉田博さんもコンスタブルさんやクールベさんもそうですが、わたしは、作品を観ること以上に、作家がどんな人だったか、どんな人生だったか、どんな時代を生きていたのか、に、とても興味があるんです。

なので、この「渡辺省亭」展でも評伝を購入。ちなみに図録は、本屋さんでも買えるなぁと思ったので、ここでは買いませんでした。

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図録とグッズも!こちらでポチれますので、ぜひ!!!

市井の方々から愛され、多くのオーダーがあったという省亭さんの作品、納得です。柔らかくも華やかな色彩の花鳥画なので、ポストカードをお部屋に飾るだけでも、本当にぱぁっと明るい気分になれると思いますよ。

もちろん後期の展示も観に行く!と思ってたところで休館に・・・涙 再開はどうかなぁ、ちょっとでもいいから開けてもらえたらいいのですが・・・


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●「国宝 鳥獣戯画のすべて」展
 公式図録(¥3,000)
 和紙クリアファイル、漆喰マスクケース


チケットを予約していた方々も、展覧会の関係者の方々も、誰もが心の底から泣いたと思うのが、この展示の臨時休館ですね。つらい、つらすぎます。

展覧会限定のグッズの数々、良かったんですよね・・・。
久しぶりに買ったA4サイズのクリアファイルは、なんと表面が和紙
資料を入れる内側は普通のクリアファイルです。どうやってつくったんだろう。そして、もったいなくて使えないかもしれないくらい気に入ってます。

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真っ白で、ざらっとした厚紙みたいな漆喰のマスクケースは、まぁ、チケットファイルと同じつくりです。漆喰のコーティングによって、抗菌作用があるそう。真っ白な地に、墨絵と赤い縫い糸の組み合わせが気に入ってます。

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展覧会限定グッズは、残念ながらどこからもポチれません。が、ミッフィーなど、さまざまなコラボアイテムは、コラボ相手の方々のECなどで購入できるものも。ぜひ「鳥獣戯画 コラボ」で検索してみてください!

そして何より、甲乙丙丁・全4巻の全場面が「ほぼ原寸サイズ」で掲載された図録が、有り得ないくらいお得な価格で販売されています。
A4サイズ・まさかの474ページもある分厚い図録なのに、(おそらく相当な部数を刷ってるからこその)お値段¥3,000

バーコードがついてないので、書店には並びませんが、ポチれます。

FireShot Capture 1412 - 特別展 国宝鳥獣戯画のすべて NATIONAL TREASURE_FROLICKING ANIMALS_ - chojugiga2020.exhibit.jp

一家に一冊、これさえあれば良しです。本当に買って損はありません。

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ちなみに、当初の会期は5月30日(日)まででした。
再開はいつになるのか、そして、果たして延長されるのか。
なんとか一人でも多くの方に、この展覧会を楽しんでもらえたらなぁ、と願うばかりです。

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●「あやしい絵」展
 小村雪岱作品のクリアファイルとポストカード

この展覧会は、ほぼ、橘小夢さんと小村雪岱さんの作品が観たくて出かけました。
特に観たかったのが、4/20(火)からの後期に展示されることになっていた、橘小夢さんの安珍と清姫の絵。いやいや、しびれました。

で、買わずにいられなかったグッズたち。クリアファイルは自宅で、ポストカードも額装して部屋に飾ります。

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2月に日比谷図書文化館でもじっくりたっぷり、作品を楽しんできましたが、本当に、見れば見るほど、雪岱さんの世界にはまってます。

小村雪岱さんについては、また改めて、ここで書けたらと思っています。


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ということで、結局9割は図録と本の話になってしまいましたw  でも図録って相当お得な本なので、個人的にはとてもおすすめします!!!

詳しくはこちらです

では 2021夏編でまたお会いしましょう✨

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Naomi┃アートライター・編集
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