Naomi_Nが2022年10~12月におすすめしたい都内開催の展覧会14選
毎度恒例、備忘録もかねた 美術館・博物館のご紹介シリーズ。
都内在住のわたしが行こうと思っている展覧会について、なんで行こうと思ってるかの一言とともに勝手におすすめしています。
やっと来ました!芸術の秋!!!
皆さまの展覧会めぐりの参考になりましたら幸いです。
これまでの記事はこちらのマガジンで読めます。行った展覧会のレビューは、音声配信「聴くミュージアム&ギャラリーレビュー」やインスタにまとめ、これらの記事にもリンクさせてます。ぜひ!!!
ヴァロットン 黒と白
場所:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
会期:10月29日(土)~2023年1月29日(日)
★事前予約がおすすめになりそう
★巡回予定:なし
この秋冬で、いや、2022年の展覧会で、最も楽しみにしていたと言っても過言ではない企画展がこちら。ヴァロットンです。
2014年、三菱一号館美術館でこの企画展を観て、ひとめで心をわしづかみにされた作家。
当時の展覧会の企画概要(PDF)がこちらで読めます。
当時の館長と、映画監督の山田洋次さんの対談が掲載されたニュースレターはこちらで。
え?どなた?という方もまだまだ多いかもしれません。
ぜひこの機会にとりあえず観に行ってみてください。とってもスタイリッシュでシュールで、謎めいていて。素敵なんです。しかも、この三菱一号館の館内に雰囲気にぴったり。本当に楽しみです。
柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて
場所:日本民藝館(東京・駒場東大前)
会期:9月1日(木)~11月23日(水祝)
★事前予約不要
★巡回予定なし
西洋美術にばかり魅せられていた、若き日の柳宗悦さんが、"民藝"の美にはっとさせられたきっかけ、それが朝鮮の陶磁器との出会いでした。
数々の論考を書き、現地で展覧会を企画開催してしまうほど、魅了された、朝鮮の陶磁器、そして工芸にまつわる企画展、ぜひ足を運びたいなぁと思っています。
民藝館といえば、柳宗悦さんが暮らしていた西館も、限られた日時だけですが、公開されています。開館日なら、民藝館のチケットがあれば無料で観られるので、ぜひぜひ!!!
写真展 はじめての、牛腸茂雄。
場所:ほぼ日曜日(東京・渋谷PARCO8F)
会期:10月7日(金)~11月13日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
牛腸茂雄さんという写真家をご存知ですか。
わたしはつい先日、東京都写真美術館で作品を目にして、とても気になった作家でした。
そうなんです、入場特典:和田ラヂヲさんの描きおろしマンガ付き小冊子!
貴重です。いろんな意味で貴重な機会です。
「ほぼ日曜日」はその名の通り、ほぼ日が運営するギャラリースペース。
以前、これらの記事でもご紹介しました。
渋谷PARCOの、PARCO劇場と同じフロア、8Fにあります。
しかも毎日夜20時まで開いているのもありがたい!平日は結構いつも空いている&渋谷の街も空いてるし、とぉーっても入りやすいアートスペースなので、お仕事帰りなどにぜひ。
ちなみにちなみに、同じPARCO内の2Fには、美術手帖のギャラリースペース・OIL by 美術手帖ギャラリー(入場無料)が、4Fにはパルコミュージアムがありますので、合わせてハシゴもどうぞ。
川内倫子展『M/E 球体の上 無限の連なり』
場所:東京オペラシティアートギャラリー(東京・初台)
会期:10月8日(土)~12月18日(水)
★事前予約不要
★巡回予定なし
写真つながりで、お次は、川内倫子さん。
ただ単に、川内さんの写真が好きなんで、ぜひ行きたいんです!!!
天井高のオペラシティが会場ですが、なんと、建築家・中山英之さんが空間設計を手がけるとのこと。お二人が響き合う空間も楽しみすぎます。
イームズの正体
場所:松屋銀座ギャラリー(東京・銀座)
会期:9月14日(水)~11月7日(月)
★事前予約不要
★巡回予定なし
松屋銀座の7Fには、日本デザインコミッティの皆さまが運営に携わるギャラリーとショップがありまして、わたしは定期的に通っています。
ギャラリーのスペースは決して広くないのですが、いつもキラリと光る企画展が開催されていて、無料で楽しめます。
こちらで現在開催中の企画展が、イームズ。そして企画されたのは、日本デザインセンターの三澤遥さんです。
え?どなた?
・・・三澤さんが直近で手がけた企画展、こちらなんです。
観に行きたくなってきましたか?
松屋銀座さんも、夜20時まで営業しています。平日午前中や夜は、とてもゆっくり鑑賞できますので、お仕事帰りにぜひぜひ。
マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち
&
コレクションHighlight ジョゼフ・コーネル ―新収蔵品を迎えて
場所:DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)
会期:10月8日(土)~2023年1月15日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
都内じゃなくて恐縮ですが、ぜひご紹介したい企画展がありまして・・・。
大好きな川村記念美術館で開催される、大好きなマン・レイさん、そしてジョセフ・コーネルさんの企画展です。楽しみです。
問題なのは、いつ行くか・・・。紅葉がきれいな時期も良さそうだけど、真冬の庭園も趣があって良さそうだし・・・迷っております。
そして手前味噌で恐縮ですが、お出かけの際はこちらの記事もご参考に🚌
展覧会 岡本太郎
場所:東京都美術館(東京・上野)
会期:10月18日(火)~12月28日(水)
★事前予約不要?
★大阪・中之島美術館から巡回
やっと東京にやってきます!話題の太郎さんの特別展が!!!とっても楽しみにしていました。
都内で行われた大規模な特別展、というと、2011年のMOMAT以来では?この時の展示にもわたしは足を運んでいまして、太郎さんの強烈な熱に元気をもらったのをよく覚えています。
こちらがスタートするときっと、東京・青山の岡本太郎記念館も、川崎の岡本太郎美術館も賑わいそうですね。楽しみです。
ちなみに・・・個人的にお薦めしたいのが音声ガイド。なんと、わたしの大好きな俳優・阿部サダヲさんが起用されてるんです・・・!!!
音声ガイドアプリ「聴く美術」で今からでも聴けるので、都内開催をお待ちの皆さま、予習にぜひ。
つながる琳派スピリット 神坂雪佳
場所:パナソニック汐留美術館(東京・汐留)
会期:10月29日(土)~12月18日(日) ※展示替えあり
★土日祝のみ事前予約制
★巡回予定なし
神坂雪佳さん(1866-1942)は、明治から昭和にかけ、京都を中心に活躍した図案家・画家です。
本阿弥光悦と俵屋宗達、尾形光琳と尾形乾山の兄弟、酒井抱一、鈴木其一。
江戸時代初期から、先達の美に魅せられ、私淑した作家たちは、やがて“琳派”とよばれるようになりました。
そこに連なる作家であり、多岐にわたる創作活動をしてきた、神坂雪佳さん。わたしは特に、犬やすずめ、金魚など、とってもユーモラスでなごむ、"ゆるかわ"な雪佳さんの作品が大好きなんです。
作品を数多く所蔵しているのが京都の細見美術館ですが、その細見美術館が監修した企画展なので、都内でまとまって作品を観られる機会はちょっと貴重かと。とっても楽しみです。
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
場所:東京都現代美術館(東京・清澄白河)
会期:12月~ ※調整中
早々に開催の第一報発表になったのをすかさずメモっていたものの、詳しい開催時期や内容などは未だ秘密の企画展・・・
この様子だと、来年になるのかなぁ。ひとまず絶対に観に行くつもりでいます。ディオールの企画展。ずいぶん前にも銀座で観て、素敵だったんですよね。エレガンスとはこのこと、みたいな。
石岡瑛子さんや山口小夜子さん、ミナペルホネンなどなど、ファッションデザインに関する企画展も数多く行ってきた現代美術館のあの空間が、どんな風に変身するのか・・・楽しみです。
★追記:1/18(水)に行ってきました
ヤマザキマリの世界
場所:東京造形大学美術館(東京・八王子市)
会期:10月25日(火)〜11月26日(土)
★事前予約不要
★巡回予定なし
そう、あの『テルマエ・ロマエ』の作者、ヤマザキマリさんです!
この展覧会の開催を知ったきっかけは、 四半世紀 愛聴しているラジオ番組『山下達郎のサンデーソングブック』で、でした。
なぜ達郎さんとヤマザキマリさんが?というと・・・達郎さんの最新アルバムのジャケットが、ヤマザキマリさんの描いた肖像画だったんですよ。
達郎さんがジャケットデザインをどうしようか考えてた時に、肖像画がいいかも?と思いつき、そうだ、ヤマザキマリさんに頼もう、と閃いてオーダーされたそう。
実はマリさんって元々、イタリアへ肖像画を描く勉強をしに行かれたほどの、確かな画力をお持ちの画家、なんです。(ご専門は、14世紀後半から15世紀半ばまでのスタイルの肖像画、だそう。ルネサンス期の絵画ですね。)
なのに、『テルマエ・ロマエ』はもちろん、『オリンピア・キュクロス』も面白かったですよねw
アニメも観てましたよwww
言わずもがな、多彩すぎるマリさんの作品世界を味わえる企画展。
八王子なのでちょーっと遠いですが、ぜひお邪魔したいと思っています。
美をつくし 大阪市立美術館コレクション展
場所:サントリー美術館(東京・六本木)
会期:9月14日(水)〜11月13日(日)※展示替えあり
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし
館内の大規模改修に合わせ、豊富なコレクション作品が東京へお出まし✨ の楽しみな企画展です。
日本画から屏風、掛け軸、仏像、工芸などなど、本当にバラエティ豊かな作品が一気に鑑賞できる様子。楽しみですね。
原榮三郎が撮った京都 Warhol in Kyoto 1974
場所:ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM(京都・祇園)
会期:9月17日(土)〜2023年2月12日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
すみません、都内ではなく、京都です・・・
この秋冬、京都はウォーホルづいておりますね。
京セラ美術館で始まった、『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』、まもなく京都国立近代美術館へ巡回する、『ルートヴィッヒ美術館展』でも、ウォーホルの作品が楽しめます。
が、わたしが個人的に最も観に行きたいウォーホルの展示はこちらです。
そもそもZENBIさんが好き、っていう。
できれは雪の日の京都を訪れたいです、極寒なのは承知の上で、真っ白で静かな京都を、ぜひ観てみたい。12月とか、お邪魔できたらいいなぁ、とぼんやり思っています。
ここからは、都内で開催されるいくつかのアートフェアからピックアップしてご紹介します!!!
3331 ART FAIR
場所:3331アーツ千代田(東京・湯島)
会期:10月29日(土)・30日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
「旧練成中学校」の建物で開催される、11回目、そして最後のアートフェアです。
というのも、今年6月に発表となった通り、今後もこの場所で文化芸術施策を行う、と決定した千代田区は、「旧練成中学校」の建物の老朽化に伴う調査・改修工事を予定していて、アーツ千代田3331の活動も、2023年3月をもって、一旦、終了となるそう。
元中学校という、誰もが妙にワクワクしてしまう空間が、この先どうなっていくのか、は、今後の発表を待ちたいところですが、その空間で楽しめる最後の3331ART FAIRを、存分に味わっておきたいな、と思っています。
TOKYO ART BOOK FAIR 2022
場所:東京都現代美術館(清澄白河)
会期:10月27日(木)~10月30日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
本好きにはたまらない、年に1度のアートブックフェア!
残念ながら昨年は行けなかったので、今年こそ!!!!!と思っています。
★追記:行ってきました!!!
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ということで、今回も長文の記事をお読みいただきありがとうございました。
引き続き、体調を万全にし、1日1日、しっかり仕事して、展覧会にも逃さず足を運びます!!!
毎度毎度のことですが、あぁ、どこでもドアが本当にほしい。