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家族で観ると話が盛り上がること間違いなし!映画「はたらく細胞」感想
前々から楽しみにしていた映画「はたらく細胞」を、夫と息子と観に行ってきた。
実は、家族3人そろって映画館に行くのは初めてだ。夫と私は映画好きだが、息子はあまり興味がないのか、暗くなるとすぐに寝てしまう。何度かチャレンジしたけど、毎回寝るので諦めていた。
それなのに今回息子を連れていったのは、わが家に「はたらく細胞」の絵本があり、息子も興味を持って観れるのでは?と思ったからだ。
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結果は大成功!(成功って言い方はおかしいかもしれないけど)。初めて最後まで起きて観ていた。かなり画期的なことだ。
上映時間2時間は、息子には長かったと思う。途中、集中力が途切れてるなと感じる時間帯もあったけど、物語の世界に入り込んで、ゲラゲラ笑ったり、ハラハラしたりしていた。
原作は、身体の中の描写しか出てこないらしいが、映画では、人の様子と体内の様子が交互に描かれている。だから、何が起こっているのかが、わかりやすい。
例えば、子どもたちが大好きな「うんち」の話。お腹が痛くなって、トイレに駆け込むまでの様子を描きつつ、その間、身体の中で何が起こっているかを見せる。「出ようとする勢力」と「それを抑えようとする門番?」の激しい戦いに子どもも大人も爆笑だった。
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私が一番印象に残ったのは、抗がん剤と放射線治療の話だった。(ちょっと重い話になります)
どんな治療なのか、ぼんやりとしたイメージは持っていた。でも、わかりやすく比喩的に描かれた映像を見て、衝撃を受けた。こんなおそろしいことが体内で起きているのかと。12年前に、がん闘病の末に亡くなった父のことを思い出した。
がんが見つかったとき、手術はできない状態で、医師に勧められたのが、抗がん剤治療だった。一縷の望みを託して、父は抗がん剤を受けることにした。
しかし、日に日に父は弱っていく。たまにしか会わない私でさえ、父が生きる意欲を失っていくのがわかった。そして、治療を始めてから半年も経たないうちに亡くなってしまった。
「身体の中でこんなことが起こっているなら、そりゃ弱っていくよな…」と、映画を観ながら納得だった。もちろん、抗がん剤や放射線を使った治療が有効な場合もあるだろうけれど。私は、細胞の力をもっと信じたいと思った。
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そして、胸キュンの場面もちゃんとある。白血球の佐藤健さんだ。
病原菌と戦うためにナイフを持って、走る、走る!その姿が、「るろうに剣心」の緋村剣心に見えて仕方なかった。
なんせ私は、映画「るろうに剣心」にハマって、コンプリートBOXを買ってしまったほどなのだ(しかも、珍しく原作マンガを読んでから映画を観た)
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ご本人も、ちょっと剣心を意識しているのかなっていうくらい、白血球が戦う姿に剣心が重なって見えた。なんだか無性に「るろうに剣心」がみたくなってきちゃったな。
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映画館からの帰り道、息子が転んで足を擦りむいてしまった。私は思わず、「今、血小板が穴を塞ぐために働いてるんじゃない」と声をかけた。
「はたらく細胞」を観ると、身体に起こったことを、つい映画の内容と結びつけたくなる。誰かがくしゃみをしたら、「おっ、くしゃみ一号が発射したな」とかね。
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家族の間で話が盛り上がること間違いなしなので、ぜひ家族そろって鑑賞することをお勧めします!