国産小麦の需要拡大に向けたコラボレーション(江別市)
北海道石狩振興局です。
今回は、令和5年11月に、鈴木知事が訪問した「ゆめちからテラス」(江別市)についてご紹介します。
共にとどける、ひろがる笑顔
JA道央と敷島製パン株式会社(以下、Pasco)が共同運営する「ゆめちからテラス」内には、野菜直売所やベーカリー、セントラルキッチンなどがあり、「豊かな大地の恵みと人とのつながり、食の安全・安心を通じ、笑顔あふれる食卓を届ける」ことを理念として掲げ、地場産や北海道産の農産物とPascoブランドのパンのコラボレーションにより、新たな食の文化を提供していくことを目指しています。
開店は2018年5月。そこには国産小麦の需要拡大という未来への両者の想いがありました。
生産者と消費者のコミュニケーションの場として
「自分たちが作った小麦が最終的にどのような製品に加工されて、それを口にした消費者がどんな反応を見せるのか、生産現場から加工販売まで顔の見える小麦の流通を実現したい」と考えていたJA道央。
「国産小麦を使ったパン作りで日本の食料自給率の向上に貢献する」という方針の下、道産小麦を使った焼き立てパンを販売し、店舗の拡大戦略として札幌近郊での立地を模索していたPasco。
その両者の理念と取組が融合し、新たな価値創造へと繋がった場所、それが「ゆめちからテラス」です。
パンと野菜のコラボによって、市外からも多くの方が訪れるこの場所は、食育の場としての側面もあり、市長が「非常にありがたい存在で、江別の一つの宝物」と誇るほどの場となっています。
小麦からパンへ、生産者の誇りと未来への挑戦
「小麦が粉となりパンになり、それを喜んで買っていく姿を見る。生産者も自分で食べてみる。
その喜びと実感が農家の誇りとモチベーションへとつながり、意識の変化が農業の未来を創っていく」と当時のJA道央の組合長と常務は語っています。
Pascoでは、「2030年までに自社商品における国産小麦の使用比率を20%まで引き上げる」という目標を掲げており、JA道央とPascoの両者が、国産小麦の需要拡大という未来を見据えた取組を象徴する拠点として建てた「ゆめちからテラス」は、両者の想いの発信基地として、現在も、そしてこれからも、みんなの「ゆめ」が叶い、「ちから」が得られる場所として、歩みを進めていきます。
北海道では、鈴木知事が地域の創意工夫ある取組を直接お聞きし、道の施策に反映するとともに、広く発信していく「なおみちカフェ」を実施しています。
今回ご紹介した江別市でのなおみちカフェの様子は、以下のリンクからご覧いただけます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?