【展示・講演】 「吟遊詩人の世界」「ポトゥアの歌世界」
国立民族学博物館(以下、民博)で、9月19日(木)から12月10日(火)まで、「特別展「吟遊詩人の世界」が開催されている。関連行事もいくつかあって、10月5日(土)の講演会「絵語りポトゥアの歌世界」にあわせて行ってきた。
土曜日だけど、民博周辺はそんなに混んでなくて、ふだん通りだ。講演会は13時30分から15時までだが、昼前に着いて、先に特別展をざっとみて、ランチして、講演会を拝聴し、再度特別展会場で先生の解説付きの特別見学会に参加し、そのあと、常設展示は企画展の「客家と日本」だけを観て、合計6時間ぐらい民博にいた。
今回の特別展は、「吟遊詩人」をテーマに、8つのフィールドに分かれている。エチオピア高原、マリ(ともにアフリカ)、タール砂漠(インド)、ベンガル、ネパール、モンゴル、瞽女(日本)、現代日本のラッパー……、それぞれ研究者が語る。
その中のベンガル担当の民博准教授の岡田恵美さんが今回の講演会の担当だ。1988年と2022年の調査によって、ベンガルの絵語りのポトゥアがどう変化しているか、どこが変化していないかといった内容だ。津波やコロナの時事的な内容のポト絵があったのは驚いた。終了後、岡田先生の担当の特別展コーナーで、実物をみながら説明を聞いた。
歌という変遷し、かたちに残らないものを保存するというのは難しいなあと感じてしまった。