【インド映画】出町座でダブル「ヴィクラムとヴェーダ」
出町座が3月29日(金)〜4月4日(木)にヒンディー語版「ヴィクラムとヴェーダ」上映に、特別上映としてタミル語版を2回加えてかけてくれた。
タミル語版「ヴィクラムとヴェーダー」Vikram Vedha 2017年 141分
ヒンディー語版「ヴィクラムとヴェーダ」Vikram Vedha 2022年 157分
実は、どちらも過去に1回観ている。
タミル語版は2019年。
ヒンディー語版は2022年。
2019年にタミル語版を観たとき、ヴィジャイ・セードゥパティ(以下、お名前が長いのでVSP)が「タミル民の宝」と冠されるほどの人気俳優とは知らずに観ていた。
その後、3年あいているので、ヒンディー語版を観たとき、ストーリーの細かな部分を忘れていたので、それなりに新鮮に観た。
今回は3月31日にタミル語、4月1日にヒンディー語を連チャンで観たので、まだ記憶鮮明なうちに両者を見比べることができた。もう、ストーリーがどう展開するかは知っている。知ってはいても、監督・脚本他ほとんどスタッフがいっしょなので、セリフや展開も「こんなに同じだったっけ?」と思うくらい同じだった。
それなのに、配役やシチュエーションを変えると、こんなに違う味がでるのかと楽しかった。
マーダヴァンとVSPは、敵対するけど、なんとなく似ているふうなところがある。VSPは、太めでちょっとおとぼけなところも見せながら隠れた冷酷さがじわじわくる。
サイフ・アリ・カーンは正義を信じてガチ融通のきかない石頭っぽい。リティク・ローシャンは悪党なのに歩いているだけでもカッコよくて、なんとなく対象的な感じがする。
ヴェーダの下町のお散歩闘争シーンや最後あたりの酒場の歌シーンも比べてみたら面白い。すっかり忘れていたけど、イントロのアニメもちがうのね。
映画祭で一度きりの作品もあるけれど、こうして後からじわじわと人気が上がってくる作品があると嬉しくなる。