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すき間(魔)

鍵をかけ 
鍵穴さえも潰され
それが彼女の最善だった

決して記憶にのぼらないよう
閉じ込め心の奥底に
静かに深く沈めた

惨めで悲しい小さな「こども」

だけどその子は時々顔を
出したくなって
ほんの少しだけ浮上する
するとそこに「すき間」ができて
魔が差し「間」が「魔」となり

それははとても魅惑的で陶酔的
心の隙間を埋めてくれる
だから彼女は
逃げるよりも委ねることを選び続けた

だからどうと言うわけでもない
見ているだけのわたし自身が
たまに辛くなるだけだ
何を選ぶのかは自由だから

わたしにとっての「魔」が
彼女にとっての最高最善
そんな可能性もあるのだし

地球人生を楽しむのだ
わたしなりに







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