8日目:記憶の引き出し
今回は、人によって記憶の仕方が全然違うんだな、脳の機能って不思議だな、面白いなという話です。
ざっくりした映像記憶タイプ→私
私は人や物の名前を覚えるのがとても苦手。なかなか覚えられないだけでなく、一度覚えてもすぐに忘れてしまう。
先日 "声フェチ"にかかわる投稿をしたが
(こちらです↓)
どうやら私が人を認識するときには、話している相手の顔と声が同時に映像として記憶されるらしい。
ただし、音(声)や表情、印象的なしぐさ、匂いなどの感覚的なところを中心にキャッチしているので、会話中に口に出す呼び名は記憶に残るけれど、文字情報としての名前(フルネーム)はインプットされないのだと思う。
画質の悪いホームビデオのようにゆる〜くざっくりと記録されている感じかな。
そもそも記憶は時間が経つと薄れるものだけれど、本当に仲が良くて付き合いが長い友達以外は、クラスメイトも先生も昔付き合った人の名前すらも、あだ名くらいしか思い出せない。(ごめんなさい💦)
ちゃんと顔も声もその人とのエピソードもすぐ浮かぶのに、である。
これが "人"ではなく "物"だったとしても同じで、色や形、感触、用途などのそのものに付随している情報は記憶されているのに、肝心の名前が全く出てこない。
例えば、シリコンオープナーなどと呼ばれる、シリコン製の鍋敷き(鍋つかみにもなるし、なかなか開かない瓶の蓋を開けるときにも使える商品)の名前なんて全く覚えられず、「ほらあの、オレンジ色で鍋の下に敷いたりする柔らかいやつ」と言ったりする。
単に記憶力が悪いとか興味がないとか、老化現象だとかではなく、覚えようとしても覚えられない、またはすぐに忘れてしまうという症状なので、自分ではどうにもできず、どうしても忘れては困る!というときには、携帯のメモなどに入力しておくなどの工夫をしてなんとかやり過ごしているのである。
そういえば小説を読んでいても、ストーリーがある程度進んで登場人物のイメージが私の頭の中で定着するまでは、一瞬名前が出てきても「えっと、これ誰だっけ?」ってなるので、ページを行ったり来たりして思い出しながら読み進めることになる。
なんでこう、テレビのテロップのように顔(映像)と名前(文字情報)を同じ画面に表示したまま、同時に記憶のファイルに収まってくれないのかねぇ。。
性能の良いSiriタイプ→長男
その点うちの長男は、小さい時からいわゆる記憶力の良い子で、立体駐車場で自分の車をどこに停めたかわからなくなる母(私)に代わって、B-4とかにんじんのマークのとこ(階)などと覚えていてくれたり、私がONE PIECEのルフィの声を聞いて「この声、ドラゴンボールのクリリンの人と同じだね」というと、「田中真弓さんね」と返してくれたりする。(めっちゃ便利!私の歩くWikipedia!)
私とは違い、彼の頭の中ではいろいろな情報がきちんと紐づいて記録されているようで、声優→ドラゴンボールのキャラ→クリリン→田中真弓というように、パソコンのファイルを開いて必要なデータを探し出してくれる。
もしくは、性能の良いSiriみたいな?
そう考えると私の脳みそは、かなり古いOSでいちいち動きが遅く、検索してもバチっとピッタリの情報が出てこないパソコンといったところか。
写真記憶(静止画)タイプ→夫
それから夫。
夫も長男同様、記憶力の良いタイプ(長男が夫に似たってことだけど)で、本や仕事に関わる資料などを読むと中身がしっかり頭に入っているし、一度雑誌やテレビで見て気になっていたお店があると、店名と場所、オススメ商品などが記憶に残っているようで、「〇〇区だったら××の近くにカヌレが有名なお店あるよ」などと教えてくれたりする。(こちらは私の歩く食べログww)
あとは、基本的な街の地図はもともと頭に入っている人なんだけど、運転しながら見た景色を(動画ではなく)写真のように場面ごとに記憶しているらしく、「あれ?ここに前、一階に××が入ってた茶色い壁のビルあったよね?隣が〇〇でさ。いつなくなったんだろう?」的な話をすることがよくある。(残念ながら私は何にも覚えてないので、「え〜わかんなーい」としか言えないんだけど)
さっきネットで調べたら、映像記憶と写真記憶がほぼ同義のように書かれていたんだけど、うちの家族を例に考えると、動画と静止画とで記憶の方法が分かれているなと感じる。
*余談ですが、動画タイプの私と長男はモノマネが得意で「〇〇くんが『〜〜〜』って言ってたよ」などと人に話す場合にはもれなくその人が話していた通り忠実に再現して話します。(もう無意識にそうなる)で、静止画タイプ(+情報をAIのようにデータとしてのみ保存するタイプ)の夫は、「〇〇が××なんだって」などと淡白に伝えがち。(ちなみに次男の記憶力は興味のあることにしか発揮されず、日常生活ではヤバいくらい何でもすぐ忘れるww)
究極の暗記タイプ→知人
あとは、私の元同僚や長男の友達で、教科書などを丸ごと鮮明に暗記できるという人もいる。
その方達は、テストの時などに「あ、これは教科書の〇ページの下の方に書いてあったやつだな」とか、「ノートにこんなふうにまとめたな」などと覚えているため、記憶を辿れば大体のことを思い出せて勉強で苦労することが少ないとか。(なんとも羨ましすぎる!!)
まとめ?
こんなふうに人によっていろいろな記憶の仕方があるのって、やっぱり脳の機能というか使い方が人それぞれ違うということだと思うんだよね。(脳科学とかに詳しくないただの素人だけど)
他にも、感情の受け止め方とか思考パターンとかもその人その人で全然違うし、よく見ていくと何か法則性があったりカテゴリー分けできたりしておもしろいのかなと思ったりする。
いわゆる心理学や脳科学の分野に興味があって、今までに何冊か本を読んだりもしたけど、確かな知識としては定着しない私。
ただ、「そうか」「なるほど」と思って楽しく触れた内容がなんとなくでも残っていて、ふとした時に「もしかしたらこんな感じなのかな〜」と繋がることもあるし、単純に違いがあるとわかって楽しい。
ということで、曖昧な記憶力ながらも、これからもいろんなことを見て考えて楽しんでいきたいなと思います。(あぁまた謎の締め…。ダラダラたくさん書くから集中力も切れるし、だめだこりゃ〜)
自分の脳のタイプというか特性を知っておくと、どの勉強方法があっているのかとか、こういう時には要注意!とか、生活の中で役に立つ場面もあるのかもしれません。
機会があれば、ちょっと考えてみると楽しいかも⁈