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婚喝ノート その11 婚活はハートの筋トレ、筋肉痛の先に…
婚活で思ったような結果が出ない…パーティー参加者からそんな相談をうけます。真面目で頑張り屋タイプの人ほど、結果が出なかったのは自分のせいだと自分を責める傾向があります。私は悪いところや変えた方がいいところは率直に伝えますが、ほとんどの人に非はなく、結果につながらないのは、その時のメンツの問題だったりします。恋の釣り堀に自分とあう魚が泳いでなかっただけなのです。
私がコーディネートする婚活イベントのカップル成立率は約4割。時に5割を超えることもありますが、この数字からわかるように半分の参加者がカップルにならずにイベントは終了します。「今回はご縁がなかったけれど、また来てほしい」と伝えて見送りますが、正直、肩をがっくり落として帰る人も。
しかし、ある日のこと、カップル成立に至らなかった男性参加者から写真付きのメッセージが届きました。そこには若い男女が7~8人で山登りをしている様子が写っていて、男性が手にしている手書きのボードには「荒木直美から始まる登山グループ」と書いてありました。詳細を聞くと、婚活イベントで知り合ったメンバー同士で連絡を取り、自分たちだけで婚活延長戦を実施したとのこと。実際、婚活パーティーでカップルにはならなかったけれど、それぞれ別の友達を誘って合コンし、結婚に至ったケースがあります。大切なのは「木を見て、森も見る!」。お互いタイプでなくても、その友人の友人にタイプの異性がいるかもしれない、うまくいけば独身の森に迷い込めるかもしれないのです。
婚活を始めたばかりはなかなか思い通りにいかず、心が痛むこともあるだろうけれど、私の経験上、初めての試合で勝つ人はほとんどいません。人と向き合うことを面倒がらず、ハートの筋トレだと思って場数を踏むことです。ペアになれなかった時はそりゃ残念でショック、心がズキズキするだろうけど、それを”筋肉痛“だと思って乗り越えて欲しい。頑張ってムキムキのハートになったら、行動にも余裕が出て、異性から求められることも増えていきます。婚活パーティはハートを鍛えるトレーニングジムでもあるのです。