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婚喝ノート その45 「ほっとく」という応援の仕方
日本のいろんな場所で結婚支援の輪が広まっています。日本の少子化の原因は結婚する人が減っていること、日本が独身者のカップリングでつまずいていることを知った人々が動き出しています。私もオファーにこたえ、長野、広島、静岡、東京、兵庫…に行き、業界でARAKIメソッドと呼んでもらっている独自開発した婚活テクニックを伝授しています。独身者に婚活のコツを教えるのも私の仕事ですが、結婚支援をしているスタッフの方に、どうすればカップルが生まれる婚活イベントを開催できるのか…そのノウハウも紹介しています。特に地方の婚活イベントにおいて大切な役割を果たすのが中高年層の既婚者ボランティァスタッフさんで、婚活サポーターと呼ばれることが多いのでしょうか、とにかく独身者の背中を押す、お節介役を担ってくれる方々です。そのサポーターさん向けに、私が実践しているOSKI(お節介)を紹介するセミナーもやりますが、皆さんメモを取りながら真剣に聞いてくださいます。でも、私の技は「婚喝」と呼ばれるもので、「明日やろうはバカ野郎」とか「婚活で指名(カードに番号を記入)しても戸籍は汚れません」と言った荒っぽいものもあるので、そこは「……って荒木さんが言ってたよ」という言い回しにしてくださいとお願いします。あと、皆さん悩まれるのが、どうしたら独身者が積極的になってくれるのか…異性に話しかけたらいいのに恥ずかしがってやらない…なかなか行動に移せない独身者にやきもちされるようです。そんな時は、世話を焼き過ぎないことをおすすめします。婚活は自分の人生のリスクマネージメント。他人に最後までなんとかしてもらうことではないのです。そのことをしっかり伝える(ここが大前提)。結婚したいのならば、自分の足で立って婚活しないといけないことを自覚してもらいます。その先のデートやプロポーズまで手伝ってあげるわけにはいかないのだから。
親という字は木の上に立って見ると書きます。結婚支援者も少し離れたところで見守り、参加者をほっとく時間を作るほうがうまくいきます。心配な気持ちはわかりますが、独身者が助けを求めるようにこっちを見てきたら、深くうなずき「で、き、る、行け!」と口パクで応援してください。想いが伝わればきっと狩りにでかけます。お世話は、焼きすぎると本人のためにならず…そこの加減が大事だと思うのです。