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虫よけチンキ 使い方編

 前回記事で、畑のハーブの最盛期に仕込んだチンキの元。
時々かるく様子をみてふりながら、1か月ほど寝かせたら、出来上がりです。ハーブの有用成分が、液のなかにたっぷり溶け出しています。

1カ月たったチンキの元

 家で寝かせたチンキの元を、ふたたび畑に持ちより、スプレーにしていきます。瓶をそっとかたむけ、なかの液だけを別の容器にとりだします。この液が最終形のハーブチンキの原液です。来年までずっと使えるので、大切に冷暗所で保存し、使うときは、これをうすめて利用します。

液だけとりだす

 そして、虫よけスプレーづくり。チンキを水で10倍にうすめてスプレーボトルに入れるだけ。今年使用してみた感想としては、めっちゃ効果あり!昨年までは、同じハーブを使って、お湯で煮出す方法で虫よけスプレーをつくっていたのですが、その時にくらべて格段に虫に刺されにくくなった気がしています。たぶん、一度も刺されていないかも。

左はチンキ用に買った保存瓶
スプレーボトルは再利用品


 スプレーを持ち歩いてしばらく、予想外の発見がありました。真夏に作業をして日焼けをしてしまった日。赤くてヒリヒリ痛かったので、応急処置として、なんとなくこのスプレーをかけてみました。ドクダミが入っているから、ちょっとは効くかもなぁくらいの気持ちで。すると、あれよあれよと、赤みと傷みがひいていきました。じぶんでもびっくり。チンキのパワーを思い知りました。虫よけスプレーにと思って作ったこのチンキは、想像以上に万能でした。

 これに味をしめた私は、身体のかゆいところや、ひっかき傷のあるところに、毎日シュッシュとしていきました。夏から秋にかけては、汗やほこり、乾燥などで、肌が傷みがち。敏感肌なのでつらかったのです。チンキの原液を、お風呂にも数滴たらします。お風呂あがりに、暑くてかゆいかゆいと不快だったのが、ほんの数日でお肌がしっとりと回復の方向に向かっていくのがわかりました。ステロイドや化学薬品の保湿剤とちがって、かゆみをおさえこむのではなく、お肌がじぶんの力で治るのを助けてくれる感じがしました。虫よけどころか、たとえ刺されても、やさしく治療をしてくれるのだと分かりました。

瓶に残ったハーブは、お茶袋にいれて
お風呂にいれると薬草風呂に


 改めて調べてみると、ドクダミには代表的な作用として、日焼けの鎮静効果、シミや美白効果、切り傷や肌あれに効果があると書かれています。他にも、ラベンダーやローズマリーには保湿と再生効果、ミントやタイムには殺菌効果があります。チンキにいれたいろんなハーブがたがいに作用して、お肌によいスプレーが当たりまえのように作られていたわけでした。ハーブは、ひとつよりも何種類か混ぜ合わせることで、より効果が高まりますが、このチンキは、お肌にぴったりのものになってくれていたようです。

 その日から、虫よけスプレーは、顔や身体の導入化粧水にもなりました。やさしくて、安心してつかえます。お金をだして買っていた保湿剤より、良い土でつくった無農薬のハーブ、天然で無添加なものの方が、じぶんにあっていて効果があったということ。もし、化学薬品がいまいちあわないなと思われた方がいたら、試してみてほしいです。
もっと使いたくなった私は、このチンキをクリームにすることにしました。次回はその記事を書こうと思います。

ドクダミスケッチ


☆チンキ作り方(つづき)
冷暗所で1か月保存したら
液だけをとりだす(漏斗とコーヒーフィルターなどを使ってもOK)
遮光瓶にいれて冷暗所で保管

☆スプレー
チンキを約10倍にうすめて(できれば精製水)
スプレーボトルにいれて使用
お好みで、ユーカリなどの精油をいれて香りをつけてもよし
使用したハーブ、チンキ作りは 前回記事 を参照



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マチノニワ/ イラストレーター
読んでくださってありがとうございます。植物を暮らしの中で楽しむ方法を、絵や文章を通して発信していきたいです。それが回りまわって、”自然”と”人”を守ることに繋がればと思います。まだまだ未熟ですが、サポートしていただけると嬉しいです。

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