チャップリンとバレエ
あのチャップリン?と思われた方もいらっしゃるかなと思いますが、チャップリンは実はニジンスキーにもパヴロワにも会っています。
パヴロワとはかなり親しく、ご覧のようなハリウッドのスタジオ訪問時の写真も残っています。
そして、チャップリンの映画『サニーサイド』ではニジンスキー振付の革新的なバレエ『牧神の午後』の牧神が戯れる場面からイメージした場面が出てきます。また、『ライムライト』の主人公はバレリーナです。
それだけではなく1944年生まれの長女ジェラルディン・チャップリンは女優として知られていますが、元々はバレエ・ダンサーを目指していました。
クレジットはありませんが、『ライムライト』の最初の場面に出てくる少女として父の映画にも登場しています。
また、『ボレロ』を世界的に有名にし、日本では ”ジョルジュ・ドン旋風" を巻き起こしたクロード・ルルーシュ監督の『愛と哀しみのボレロ(原題:Les Uns et les Autres)』にスーザン/サラ・グレン(二役)として出演しています。
そんなことをあれこれ思い出したのも、こんな写真をが出てきたからです。パリの古書市で見つけて、他の本と一緒に買ったら「これはプレゼント、君にあげるよ」といただいてしまったもの。
早起きして出かけた古書市での嬉しいサプライズでした。
写真裏の記載によれば、プレス用の写真で、初日のカーテンコールの場面。
左端がジェラルディン・チャップリン。ペルシャの踊りの衣裳です。
演目は『シンデレラ』1963-1964のシーズンに初演されたもの。衣裳はレイムンド・ドゥ・ラランが手掛けています。このラランとう人物はロックフェラー一族を妻(大のバレエ好き)に持ったことでこのような素敵な仕事ができたのです。
ロックフェラーとバレエのお話しはまたの機会にでも。
もしかしたら、とYoutube検索をしたところ、短いながら映像があるのを今回知りました。(しかもジェラルディンが踊っているところが見られます)
デザイン画、写真そのまま、夢のような舞台!
実際に見てみたくなります。
この公演のプログラムもとても豪華で素晴らしいので、それもまたご紹介できたら、と思っています。
ありがとうございます。 欲しかった本やプログラムを購入し、Ballet Collectionの充実に励みたいと思います!