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ジャン・コクトーの映画館。
写真を整理していたらStudio28というジャン・コクトーが内装を手掛けた映画館の写真が出てきました。
昨日ご紹介したルネ・クレール監督の映像を上演したのはバレエ・スエドワでした。このバレエ・スエドワにもバレエ・リュスにもコクトーは深く関わっていました。
さらにその後、当時「第7の芸術」と呼ばれた映画の世界でもジャン・コクトーは活躍しました。
私は彼の『オルフェ』が一番好き。「ガラス売り」の姿も忘れられません。
一番忘れられないのはもちろんジャン・マレー。私の好きなベスト3に永久に残る役者です。
そんな彼の手形も映画館にありました。
ジャン・コクトーの恋人の一人で、本当にギリシア彫刻のような美しい身体と顏を持った人でした。
そんな彼の映画も上映されたこの映画館、今でも映画館として運営されています。ここで見たイランの映画も忘れられませんがその話はまた改めて。
大分前の写真なのであまり綺麗に撮れていませんが、あまりに素敵な空間だったので撮りました。
この配色とシャンデリア、コクトーらしいなぁとうっとりする空間です。そして、この映画館では上映が始まる前、客席の照明が落ちると天井に星座のように配置されたライトが消え残って、それは素敵なのです。
こうしたセンシティブなセンスは本当に心を豊かにするなぁ、またあの空間に行きたいなぁと思っています。
9月からは再開予定、とのこと。
無事再開されますように。
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