見出し画像

見に行かれる展覧会~忘備録②~

既に定着しているにも関わらず、そういえば「展覧会」として見たことはないかもしれない…と思うお知らせが届きました。

パリの先駆的なアンティークディーラーとして知られるイヴ・ガストゥのメンズリング(男性用指輪)のコレクションによる展覧会。イヴ・ガストゥのギャラリーは昔ダンスやバレエの本、プログラムの珍しいものを沢山お持ちだったBonapart書店のある通りにあったのだそう。懐かしいそんな通りにあったアンティークショップのディーラーでもあったガストゥのコレクションが一同に介します。

17世紀のヴェネツィア共和国の元首の指輪、1970年代のアメリカでバイカーたちが好んだ指輪など様々な約400点ものリングが展示されているそう。

会期:1月14日~3月13日
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3


多言語によるウェビナー形式での記念講演も下記の通り開催されるそう。
なかなかない機会なので、たのしみです!

男性のリングと言えば、かつては手紙のワックス・シーリングにも使えるものなど映画などで見ていいなぁと思ったのをふと思い出しました。
グルジア家だと指輪に毒が仕込まれていたり‥と色々な場面が思い出されますね。

バレエとの関連で言えば、バレエ・リュスを率いたディアギレフは恋人にエメラルドの指輪を贈ったそうですし、そんなバレエ・リュスに参加を熱望し実現したジャン・コクトーは有名な指輪の発明者です。
今でもカルティエの人気商品であるトリニティ・リングは元々コクトーが自分の恋人のために3色のゴールドを組み合わせて依頼したのが始まり、と認識していましたが、カルティエのサイトだと1924年からとしか…ちょっと調べ直してみないと、ですね。

ピンクは愛を、イエローは忠誠を、ホワイトが友情を示すそう。
実はこれ、コクトーからパリの初のロシア人芸術監督となったセルジュ・リファールにも贈られています。(パリで開催されて過去最大規模のカルティエ展にも出品されていました。)

そんな指輪をめぐるバレエの逸話も思い出しつつ‥。
3月までと長い会期ですが、早めに行きたいなと思っています。

ありがとうございます。 欲しかった本やプログラムを購入し、Ballet Collectionの充実に励みたいと思います!