パリの焼き栗とナッツ。
最近は減ってきましたが、寒くなってくるとパリの街角に登場していた焼き栗屋さん。
橋のたもとや地下鉄の駅構内、出入り口には必ず立っていた焼き栗屋さん。
秋の味覚、栗を食べていてふと思い出しました。
ドラム缶の上に大きなお皿のようなものを載せて炒るだけの単純なおやつです。日本のものより小型の栗で、買うと小さなわら半紙のようなザラっとした茶紙(以前は新聞紙だったような)をコーン型にして入れてくれます。
ホカホカなので、ぽっけが温かくなるので、ホカロン的な部分も。
冷めないようにコートのポケットに入れながらホテルまで持ち帰って手が真っ黒になるのを気にせず食べました。
秋のパリの味の一つ。
昔、祖父が親しくしていた記者の方がパリからの手紙に栗の殻が同封されていたのを、祖母に見せてもらったので、焼き栗では必ずその手紙も思い出されます。
その手紙、とても洒落た文体も印象に残っています。記者は文章が巧いのだ、という事を始めて思った手紙でもあります。今から思えば、ではありますが…。
パリの焼き栗は細々とまだ残っていますが、地下鉄で売られていた小さなビニール袋にぎっしりつまったナッツの小売りはもう絶滅してしまったのではないでしょうか。
連想で思い出しました。
90年代のパリに行って地下鉄に乗った方ならほぼ必ず目にしているはず。
アフリカ系の方が売っていることがほとんどでしたが、8㎝×5㎝位のビニール袋に本当にぎっちりナッツが入っていて、上がゴム輪でこちらもきっちりしめられていました。
中身はかぼちゃの種、ひまわりの種、ピスタチオ、ピーナッツ、ヘーゼルナットなどだったような。
買ってそのまま地下鉄を待ちながら食べる人も多く、殻がホームに散らばっていることも多々。
私はさすがに駅で食べた事はありませんが、一人で旅することがメインなので、多すぎない量で部屋に帰ってからつまむのにちょうどいい量で時々買いました。
かぼちゃの種かピスタチオを買う事が多かったかな。
急にそんなことも思い出しました。
かぼちゃの種、最近は食べていないかも。急に食べたくなってしまいます。